第2話

思えば、わたくしが彼に巡りあって

上海から海を渡りこの異国の地に降り立ちました。

ビルの谷間から、

ここ鶴見の遥かなる太平洋を望む

水平線を観ながら

潮の満ち引きにうこかされ

彼の帰りを待つことに

魂を揺さぶられ、

このうちなる思いが泉のごとく

まるで川の流れのようにこの身に降り注いで

いると感じます。

これも先祖の奇跡的流れにて

互いに大陸と

この神国の八百万の神がいるという国

に生まれ育った彼と私

幾億の天空の導きにより

出会い同じ星々を、見ているのでしょうか

今日も黒潮の海は青い海をたたえながら

母なるこの神国を豊かに導いています。

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