監視映像越しの思わぬ再会。もう手の届かない、かつての淡い恋

 このシチュエーションはものすごく切ない。

 主人公は「監視カメラ」の映像をチェックする仕事をする。
 エレベーターの中にいる客の姿を見るが、そこにいたのは「かつての恋人」だとわかる。

 そして、彼女の隣には現在の恋人と思われる別の男が……。

 こういう形で「かつての恋愛」を思い出させられ、更には楽しかった時間もありありと想起させられる。
 好きだった時の気持ちを思い出しつつ、彼女が別の恋をしているのを知るのも切ないし、更にエレベーターの監視映像越しというシチュエーションがまたもどかしさを高めます。

 初恋の楽しさとその終わり、そしてもう届かない感覚。数秒間に色々な感情が襲ってくる感じが強烈で、短い間にとても感情を揺さぶられました。