私が魔法少女やるんですか?
五月雨もがみ
第1話こいつただのロリコンじゃん
遥か遠い未来(だいたいこの話の作者が寿命で死んだ頃)
世界は大きく変わった。
私、
今日も友達の…
「遥香〜?ちょっと早く起きなさい。学校の時間大丈夫なの?」
「はっ?ちょっと待って。今もう7時半じゃん」
やばいこのままだと学校に遅刻する。今回、遅刻すると今月の遅刻が三回になってしまう。
「ちょっと、なんでお母さん起こしてくれなかったの?」
「私、ちゃんと起こしたわよ。あんたが全然起きなかっただけじゃない」
このままでは遅刻する。こんなことで言い争っている場合ではない。
髪を整えるまでの時間およそ5分。制服に1分で着替える。家を出るまでだいたい10分。完璧すぎる時間管理である。
まあ、最初から早く起きておけよって話なんだけどね。あはは〜♡
「お母さん?行ってきます」
最寄り駅までは全力ダッシュ。前髪が崩れちゃう?
もともと、そんなちゃんとセットしてないから崩れるような前髪はありません〜
あっ、なんかスマホに通知来た。
東武スカイツリーラインが怪異発生による信号トラブルで運転見合わせ。運転再開には二時間以上かかる見込み?
つまり、これは私の大勝利ということですね?どうせ電車は当分、動かないだろうしスタバでダラダラしながら行こう。
いやー、神様は私を見てるんだなあー。この素晴らしい心の持ち主である私を。
あれ?ここどこ。目の前にいるのは20代と思われるシスター風の格好をした女がいる。
なんか、手招きしてるし。しゃあないから行ってみるか。
「とりあえず私の紹介しますね。私はこの世界の神です。あなたは調子に乗ってルンルンで歩いてため、赤信号を無視してきた車に気付かず普通に渡って死にました。もう少し周りを見ていたら助かったかもしれませんが残念です」
「わ、私が死んだ?何かの間違えじゃなくて…」
「間違えてなんかいません。事実です。あなたは死にました」
「どうにかして生き返る方法があったりしたりしたりしませんよね」
「ああ、ちょうどその話をしようと思ってたんですよ。よく聞いてくださいね。二度はめんどいので言いません」
「あなたに魔法少女になっていただきたいです。そしたら、現世にクーリングオフしてまたいつもみたいな感じの生活ができます。正直、あなたみたいなのがいっぱい天界にいるからこれ以上来られると困るんですよねー」
「魔法少女?なんで、また、私が魔法少女なんかに…」
「いや〜最近、怪異はいっぱい増えてるのに魔法少女にならないか勧誘しても人手不足で全然集まらないんだよね。今日も電車止まってたでしょ?まあ、だからとりあえず魔法少女になって」
なんか怪しい契約書にサインして晴れて魔法少女になりましたとさ。
「とりあえずなんか魔法教えてくれない?」
「私に任せなさい。じゃあ、一緒にせーの」
二人で
「ミラクルミラクル燃え燃えキューン♡」
「わー、すご〜い火が出た。えっ?で、これでどうするの?」
「まあ、いい感じに敵を燃やすなり。どーんと爆破させちゃうなり、まあ自分で考えていい感じに使ってください」
「一つ言いたいことあるんだけどいい?」
「なんでもどうぞ。どんとこい」
私の言いたいことはただ一つ…
魔法使う時の言葉、もう少しどうにかならなかったのか?なんだよ、燃え燃えキューン♡ってもう少しかっこいい感じのやつあっただろ。
「魔法使う時に唱える言葉、もう少しかっこいい感じのやつに出来なかったんですか?」
「ああ、その話ね。別にどんな言葉でもいいんだけど、まあ、私が可愛い女の子に言わせたいセリフだったから」
「やっぱり、可愛い中学生とか小学生とかに言わせてみたいからさ、こんな感じにしました。デュフフwww。私、まどマギとか大好きだからさー」
もしかしてこの神、ロリコンだったりするのか?
「もしかして神様、ロリコンだったりします?」
「え?ロリコンだし、アニメ大好きだし、ゲームに課金しすぎて破滅しそうだけど何か?」
聞いてないことまで教えてくれたがとりあえず、この神様がけっこうぶっ飛んでることはわかった。
「まあ、とりあえず魔法少女になったんだし、現世にさっさと帰って怪異とか倒して日本を救ってちょうだいな。じゃあ、とりあえず頑張って〜」
あ、いつもの街に帰ってきた。だけど、あの神様、テキトーすぎるだろ。なんだよ、とりあえず頑張って〜って。これだから、人が集まらないんだよ。
そんなこんなで怪しい神様と契約して魔法少女になった中野遥香こと遥香はこの後、世界を、救う救世主になるかもしれない?
まあ、魔法少女の道は過酷だから一年持つかなって感じなんだけどね
byロリコンの神
私が魔法少女やるんですか? 五月雨もがみ @homurasaku
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