第5話ヴァグワンプ
インターゾーンではヴァグワンプが大勢いる
爬虫類の黒い目。身体は粘液に覆われている
ヴァグワンプはアヘンとハシシの樹脂を食べ
汚らしい黒い残り滓をそこら中に吐く。インターゾーンでは、あらゆる国の麻薬の煙が立ち込めていて前もろくに見えないほどに煙たい。エージェント・リーは突然のホームシックに襲われて、今すぐにニューメキシコへ帰りたくなる。しかし無理なのも分かっている
ヴァグワンプと周りが青く見える、禁断症状の朝…「いつだって同じなんだ」リーは箱からユーコダル(コデインを強めた物質。モルヒネよりもコカインの効きに似ている)を取り出し、アンプルを切り、スプーンで温めると、その茶色の液体を注射器で吸い取ると
繊維質の硬い肉に打つ。ノイズはどんどん増える。インターゾーンではヴァグワンプの触角から滲み出る粘液を口で触角から吸い、麻薬として使う奴がいる。ヴァグワンプは気持ちの悪い吐息を吐く…「もう辞めよう」リーは口にする、いつもの事。…メキシコの青い空に舞う鷹とエメラルドグリーンの海…
アンヘロに、ダイブ会っていない悲しさが
リーの頬を濡らす「一体、俺はどうしちまったんだ…馬鹿野郎…」ヴァグワンプが通りをフラフラ歩いている。薄汚い爬虫類野郎!
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