第2話 森での日常



 //SE 森の環境音(小鳥のさえずり、川のせせらぎ、爽やかな風が吹く)



 //SE 足音(2人分、グレーフィア先行、主人公が少し後ろを歩く)



「すぅーはぁー……やっぱり外はいいわね♪」正面、深呼吸をしながら。

 


 (主人公がいつも言っていると指摘する)

 


 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが振り返る)

 


「うふふ、そうですね♪ これも毎回言っているのかも知れませんね」//陽が差すように微笑む。



 (ひと呼吸置いて)



「ですけど……こうやって繰り返される日々って、凄く尊いんですよ♪」//前半は真剣、後半は軽い感じで。



「冒険も何もないのにって? うふふ、キミってば冒険が大好きよね♪ そう言えば……私と初めて会った時もこの世界に興味津々って感じでしたもんね」//昔を懐かしむように。



「そうそう♪ この森の近く脇道、大きな林檎の木の近くです! 私が見識を広める為、パーティーを組んでいた頃で――」

 


「え……正直、不安だった? そうは見えませんでしたよ? だって、歳の若い二人に夢中だったじゃない……?」//笑っているけど疑うような感じ。



 (グレーフィアの圧に耐えかねて、主人公がおろおろしてしまう。)



 //SE 足音(グレーフィアが主人公に近づく)



 //SE 布が擦れる音

 


「その反応怪しい……」//正面近距離、覗き込む。



 (主人公が色々と言い訳をする)



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが少し離れる)

 


「そうですか……私が一番。でも、知っていますか? 嘘をついている人ほど口数が多くなるんですよ♪」//優しいのにどこか冷たい感じで。



「ふふっ、慌てちゃって♪ ちゃんと信じていますよ?」//満足そうに。

 


「でも、あの子たち、大丈夫かしら?」



「ええ、そうですね! あの二人なら今もきっと、どこかで賑やかに過ごしているのでしょうね」



「うふふっ……そうね! そうですね♪ ここには、私とキミしかいないものね!」//噛み締めるように。



 //SE 森の環境音(小鳥のさえずり、川のせせらぎ、爽やかな風が吹く)



「……ほーんとキミったら、天然の人誑しなんだから……」//はにかむように。



 (ひと呼吸置いて)



「でも……だからこそ――」


 

 //SE 足音(主人公の目の前で止まる)



 //SE 布が擦れる音(屈んで見上げる)



「……こうして毎朝キミを起こせることが、私の……一番の幸せなのかもしれませんね♪」//正面近距離、幸せそうに、同時に時の流れを憂う。



 (主人公が顔を赤くして目を逸らす)



 //SE 足音(グレーフィアがもう一歩前に)



 (息遣いが正面近距離から、左側耳元へ)



 //SE 布が擦れる音(2人の衣服が触れる) 



「うふふっ、照れちゃって……本当に可愛い♪」//左側耳元、愛でるような感じで嬉しそうに。



 (ほんの少し間を開けて)



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが優しく抱き締める)



 //SE 頭を撫でる音(ポンポンと軽く)



 (主人公、恥ずかしがりながら話題を釣りへ)



 //SE 布が擦れる音(主人公がグレーフィアから離れようとする)



「うふふ♪ 逃がしてあげなーい♪」//茶目っ気たっぷりで。



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが主人公に抱きつく)


 

 (息遣いが右側耳元から、左側耳元へ)



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアがキュッともう一度、抱き締める)

 


「私……キミとこうやってギュッとするの、毎朝起こすと同じくらい好きよ♪」//いたずらっぽく左側耳元、囁くように。



「だって、鼓動が聞こえるでしょう? 2人の」//少しさみしそうに。



 //SE 心臓の音(2人分、2拍ほど)



 //SE 森の環境音(小鳥のさえずり、川のせせらぎ、爽やかな風が吹く)



 (ひと呼吸置いて)



「だから、好きなんです♪」//さみしさを抱えつつもこの時間を慈しむように。



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが主人公から離れる)



「どういう意味って、ハァー……鈍感なんだから、お姉さん困っちゃう……」//正面近距離、呆れるように。



 (一瞬だけ間を開けて)



「できるだけ、一緒に時を重ねたいということですよ……」//ボソッと口にする。



 (主人公が観念)



「うふっ♪ やっと観念した」//凄く満足げに。



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが主人公を抱き締める)



 (お互いの鼓動に耳を傾ける間を開けて)



「そうですよ♪ 恥ずかしがることはないんです。ここには私達2人しかいないんですから♪」左側耳元、幸せそうに。



 //SE 森の環境音(小鳥のさえずり、川のせせらぎ、爽やかな風が吹く)



 (少し間を開けて)



 //SE お腹が鳴る(主人公)



 (主人公が照れ笑い)



「ふふっ♪ 本当にキミったら子熊ちゃんよね! 色気より食い気なんだから、そこが可愛いんだけど♪」//楽しそうに。

 


 //SE 布が擦れる音(2人が離れる)


 

「では、行きましょうか♪ 私の子熊ちゃんがお腹を空かしているようですし♪」//いたずらっぽく。



 //SE 布が擦れる音(グレーフィアが主人公に手を差し出す)



 //SE 手を繋ぐ音



「……あたたかいね♪ 手……」//噛み締めるように。



 (少し間を開けて)



 //SE 足音(2人分、並んで歩く)

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