凄い、頭を叩かれた感覚です。

最初は「普通のオセロのルールかな?」と思って読み始めましたが、追加ルールに入った瞬間、世界が一変しました。
赤マス、蜘蛛の糸、失楽園、地獄……まるでゲームの説明書が神話や寓話に変わっていくようで、笑いながらも理解に頭を抱えました。

「どうしてもというのであれば石の両面を黒く塗っても良い」や「審判は地獄に落ちる」など、柔らかいユーモアと不条理さの混在が最高です。

ゲームの説明書というより、短編小説やインスタレーション作品を読んでいるような不思議な体験でした。

奇妙で魅力的な世界観に、読みながら何度もニヤリとしてしまいました。
一読の価値ありです。