坂崎満が所持していた資料とメモ

日付:2003/5/6

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オセロ虚事件

 1963年9月8日を皮切りにそれ以降の玩具、家電などのあらゆる商品に対し多発的に、全く関係のない「オセロ虚」と題されたボードゲームの説明書が同梱されていた事件。当初は取扱説明書の製造ミスや封入作業時の取り違えなどが疑われたが、同様の文章があまりにも幅広い分野の説明書と入れ替わっていた為、一企業の犯行では不可能とされ犯人の特定は難航、また各企業において対応の容易な規模の被害であったため重要度は低くなり、未解決事件となった。


関連性のある記事


升村姉妹失踪事件

 1965年4月25日⬛︎⬛︎県⬛︎⬛︎市の某団地にて

升村ますむら 町代まちよ(16)と姉の千代ちよ(18)の二名が失踪。肉親達による熱心な捜索も虚しく行方不明となった。失踪直前、二人は団地の自室で談笑しており、午後2時半に母親が買い物に出かけ3時頃に帰ってきた時には居なくなっていた。失踪直後の二人の自室の机上には「オセロ虚」の説明書と、白の厚紙を切って裏面を黒く塗った64枚の円盤、8×8マスの格子が描かれた紙が置かれていた。


追記:これ以降に発見されたオセロ虚の説明書に追加ルールその1「勝利条件」及びその2「ホワイトルール」が書き加えられている事が判明。




葵間小学校児童失踪事件

 1973年6月30日△△県△△町の葵間あおいま小学校に通う間川まがわ るい(10)と真笠まがさ しの(11)が行方不明となる。間川涙は下校後真笠しの の家に遊びに行き、真笠しの の母が家の二階で目撃したのを最後に失踪。直前に同年4月末発売のボードゲームで遊んでおり、失踪後は二人の荷物と机の上にやりかけのゲームだけが残されていた。


追記:二人の遊んでいたボードゲームはオセロ虚の基本ルールと酷似しており擬似的にオセロ虚の実行を再現してしまった可能性がある。

 失踪後に確認された説明書には追加ルールその3「赤マス」及びその4「審判」が書き加えられていた。


 以降加速的に関連する失踪件数は増加、1995年7月4日の失踪事件を含め現在に至るまでの多数の行方不明事件の前後にオセロ虚の存在が確認されている。



楽園について

 楽園と呼ばれる場所が何処かにあるのかはたまたあの世という意味なのかは不明

くだんのルール文通りになっていると仮定すれば一連の事件の行方不明者はここに集められている可能性が高い。

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