第5話


  今日は、はやくも9月12日で、これは…もしかしたら、「クイズの日」かもしれない。 「9ク・1イ・2ズ」…

 英語では QUIZ だと思います。 見慣れない、というか、類推がきかず、来歴が分かりにくい単語で、これ自体クイズになる。w


 調べると、  諸説はあるらしいが、ラテン語の「quis」が、「何?」という意味で、200年くらい前に、新しい言葉を作った映画館の支配人が「QUIS」と書いた紙を街中に見せて歩き…うんぬんと書かれている。 「question 」も、だから語源は同じかな? ドラクエとかの”クエスト”も類義語と思う。


 オレ自身が、クイズ番組の愛好者で、クイズにかかわるエッセイや小説は多いほうと思う。 「クイズ」と、    を作っても面白いくらいにいろいろあります。

 

 せっかくやから、今即興で、短編を書いてみようかと思う。


 掌編・『QUIZ』


 よく、ボーカロイドという人工の歌姫?がいるが、と、ロボット工学に精しい、クイズマニアの、エフ博士は独り言ちた。

 ”「クイズロイド」は設計可能かな?” どんなクイズでも寸秒で正解する天才ロボット! 作るからには、クイズ番組に出演させて、マスコミで話題をさらい、人気絶頂にでもなりたいよなあ。

 そう、”美貌の、妖精っぽい容姿の乙女”というイメージの、で、アンドロイドのメカニカルな機能美も兼ね備えていて…

 

 ”不可能を可能にする男”という異名のエフ博士は、ひとりっきりでどんどんアイデアを敷衍し、3か月後には”クイズロイド第一号機”が完成した!

 今はテクノロジーが日進月歩の時代で、ぐずぐずしていると先を越される恐れがあり、博士も拙速で、全知全能を振り絞って、持てる限りの情熱を傾けて、成果を出したのだ! 

 「よし、完成だ! 名前は『ジニー』ってのはどうだろう? ジーニアスのジニー? 学問の女神『ミネルヴァ』? 和名のほうがいいかな? よし『智世』にしよう! オレは若いころの原田知世ちゃんの大ファンやったんや!」


 『智世』は、現代のロボット工学の粋に相応しい、人間そっくりな滑らかな動作や、端麗な優美な外見、そうしてもちろん、最先端の、ほとんどあらゆる現代の知識情報を完璧に網羅したArtificial Intelligence ”AI” を具備していた。


 <続く>

 


  

 





    

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