第11話 絶体絶命

俺は勇者どもを連れてなんとかその場を離れることに成功した。だが相棒の腕を1本取られてしまった。

「大丈夫か相棒?」

「左腕が損傷して使い物にはなりません」

一瞬の隙を突かれて左腕を取られてしまった。俺達の武器は効かないし、勇者の攻撃も効かないという絶望感が半端なかった。

「おい、どうするんだよ」

「どうするって言われてもなぁ」

俺達が逃げた先は来た道ではなくただよ洞穴だったのだ。逃げることだけを考えていたら咄嗟に行動していた。

「あれを倒すしかないだろ」

「無理だろ! この僕の攻撃が通用しないんだぞ!」

「それは奴の鱗が硬いだけだろ」

俺は奴の口内にガトリングを撃ったときに奴は確かにダメージを受けていた。

「狙うなら奴の体内だ」

「でもどうやって戦えば……」

「方法は1つだけある」

「どんな方法だよ」

「お前らが奴の気をそらして口が開く瞬間を狙う。口が開いたら俺がそのまま無理矢理こじ開けとく、あとは魔法を撃つなりなんなりしろ」

「それって貴方も危険なのでは?」

「迷ってる暇はないぞ。奴は今も俺たちのことを探してる」

「お前の意見に賛成するのは嫌だが乗るしかないようだな」

「なら決まりだな」

俺たちは洞穴から抜け出し、一時的に協力することにした。

「それじゃあやってくれ」

合図とともに攻撃を開始した。勇者たちは魔法を使ったり斬撃を起こしたりなど遠距離攻撃に徹底した。

「早く開いてくれよ……」

さっきの攻撃のせいで燃料が少しづつ漏れてるのに気がついた。すぐになくなるわけではないが今も減っていた。

「おい! 口が開いたぞ!」

「よくやった……」

急いで奴の口まで飛んでいき閉じらないようにこじ開けた。竜が倒れていくのが見えた。

「今すぐにやれ!」

一斉に魔法が放たれてが全て避けることができた。

「やったか?」

「馬鹿野郎! そんなこと言うんじゃねぇー!」

「え?」

竜はまた立ち上がり俺たちの前に立ちはだかった。竜は強烈な一撃の炎を吹いた。勇者たちはもろに食らってしまい完全に動けなくなった。

「まずいなこれじゃあ全滅だ!」

俺は急いで竜の口に近づきグレネードを投げた。怯んだ隙を狙い奴の口をこじ開けようとした。

「OMEGAシステムスタンバイ」

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

俺は肩に付いてるミサイルを放ち竜の首部分を爆散させた。そしてかっこよくスーパーヒーロー着地をした。

「右脚に違和感を覚えました」

「やっぱこれってよくないんだな」

「私で実験しないでください」

俺たちはその後勇者の元に向かったがそこには丸焦げになった勇者だったものとその仲間の残骸だけが残っていた。

「生命反応無し」

「報酬を取りに行くぞ」

俺たちはその場を後にしドワーフのおっさんの元に行った。

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