「02 声」

※最初に、言います。この話はフィクション。私の話、ではありません。

2回目だな。

どうして、この話をしたか、考えてくれたら嬉しい。



関西弁も標準語もある程度話せる。

出身が関西圏だから。

祖父が……育ての親が標準語だから。


気の置けない相手には関西弁になるし、

気を使う相手には標準語になる。

わざとじゃない。息を吸うようにそうなった。

敬意を表すると、可愛らしい声になる。

電話に出れば1オクターブあがる。

みんな、そうじゃないの?

私、だけなの?


友達なら。仲良くなりたいなら、荒い声音になる。

対等になりたいから。

いけなかったかな?

怖いって言われた。


そうしていたら。

なんで、関西弁で喋らんの?

気持ち悪

だの

引っ越して来たん?

どこから?

だの言われた。

わざと、だったり。

素で心配されたり。


話したくない。


生理的に気持ち悪いとまで言われた。


かわいいと怖いのギャップに耐えられないらしい。

変なの。

みんな、天然のギャップって好きじゃないの?


どちらか選んで生きないといけない?

そうだなぁ……


「こんにちは!仲良くしましょうね!!」

どう?かわいらしいかしら?

面倒だな。


「うるさいなぁ、仲良うしたいなら、したらええやん?」

これ、結構かわぇえんと違う?

違いが、わからんなぁ


選ぶ、必要性ある?本当に?

両方、自覚して使ってやろうかな。

余計、タチが悪いよね


アハ。アハハッ。


「──続く?」

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