第3話:永遠の希望<エイエン・ノ・キボウ>

ネオ・クロノスは、すべての宇宙から集められた希望の光をその身に宿し、終焉の王に立ち向かった。その光は、かつてカイトとリナが放った光であり、ユウキとヒカリが救ってきたすべての絶望を乗り越えた者たちの意志でもあった。

『……愚かな……! その程度の光で、私を消すことはできん!』

終焉の王は、すべての宇宙の終焉を司る力を開放し、ネオ・クロノスに終焉の一撃を放とうとした。その一撃は、光も時間も、すべての存在を無に帰す、絶対的な虚無の力だった。

「ヒカリ! 最後の力だ! すべてを、この一撃に込める!」

ユウキが叫ぶと、ヒカリはアストロ・ハブから、ネオ・クロノスに、地球のすべての生命の希望を乗せた、最後のエネルギーを送信した。

「ネオ・クロノス、システム・クロノス・ユニバース・ドライブ、起動!」

ユウキの叫びと共に、ネオ・クロノスは、すべての希望の光を一つにし、終焉の王に向かって放った。その光は、終焉の王の放つ虚無の力を押し返し、彼を包み込んでいく。

『……なぜだ……なぜ、私の力に勝てる……!?』

終焉の王は、困惑と絶望の叫びを上げた。しかし、ネオ・クロノスの光は、彼の存在を根底から変えていく。虚無の力が、少しずつ、創造の力へと変わっていく。

「あなたの力は、すべてを無にする力かもしれない! でも、僕たちの光は、絶望から、希望を創る力だ!」

ユウキの心の声は、終焉の王の心に直接響いた。終焉の王は、初めて、絶望が希望へと変わる奇跡を目撃した。彼は、何千年も、何万年も、宇宙の終焉をただ見守るだけの孤独な存在だった。しかし、今、彼は、自らの手で未来を創る、希望の物語に触れたのだ。

終焉の王は、光の粒子となって消えていった。その光は、ネオ・クロノスに、最後のメッセージを託した。

『……ありがとう……。君たちに……未来を……』

そして、ユウキとヒカリは、終焉の王が消えた後に残された、一つのクリスタルを見つけた。そのクリスタルには、すべての宇宙の歴史、そして、カイトとリナ、そして彼らが救ってきたすべての希望が、永遠に刻まれていた。

「これが……カイトさんたちが……僕たちに託した……」

ユウキは、クリスタルを手に取り、ヒカリと顔を見合わせた。彼らは、このクリスタルが、すべての宇宙の歴史を、未来へと導くための、最後の希望であることを知った。

彼らの戦いは終わった。しかし、彼らの旅は、今、始まったばかりだった。


この物語は、絶望を希望に変える勇気と、未来を創る絆の物語として、永遠に語り継がれていくだろう。

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エグゾフレーム・クロノス nii2 @nii2

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