エグゾフレーム・クロノス - 新たな時空の物語
プロローグ:時の狭間にて
カイトとリナが、すべての宇宙の時間の中心で永遠の希望の光となってから、数えきれないほどの時間が流れた。彼らが残した希望の光は、無数の宇宙で新たな物語を紡ぎ、多くの生命を救ってきた。しかし、宇宙の時間の中心、彼らが光となった場所に、新たな異変が起きていた。
光と虚無が交錯する、時間の狭間。そこには、すべての宇宙の歴史が、螺旋を描くように渦巻いていた。その螺旋の中心に、カイトとリナが残した希望の光が、静かに輝いていた。
その時、光の螺旋に、漆黒の亀裂が走った。それは、時間も空間も、光すらも飲み込む、絶対的な虚無。かつてカイトたちが戦った「無の時間」に似ていたが、より根源的で、より強大な存在だった。
『……時、歴史、生命……すべては、私の前にひれ伏す……』
声は、光も存在しない、絶対的な闇の中から響いてきた。それは、この宇宙の時間の始まりから、そして終わりまでもを支配しようとする、究極の存在、「終焉の王<エンド・キング>」だった。
終焉の王は、カイトとリナが残した希望の光を狙っていた。その光を吸収すれば、彼はすべての宇宙の時間を支配し、永遠の闇に包み込むことができるからだ。
しかし、希望の光は、終焉の王の力を拒んだ。光は、自らを守るように輝きを増し、その光の中から、二つの人影が姿を現した。
「……僕たちは……まだ、ここにいる……」
声は、カイトのものだった。
「ええ……私たちの光は……まだ、消えていないわ……」
声は、リナのものだった。
彼らは、もはや肉体を持たない、純粋な光の存在となっていた。しかし、彼らの意志と心は、永遠に存在し続けていた。
終焉の王との戦いは、過去も未来もない、すべての時間の概念を超越した場所で始まった。この戦いが、すべての宇宙の運命を左右することになる。
カイトとリナは、終焉の王を倒すために、新たな希望の光を、すべての宇宙に放った。その光は、新たな物語の始まりを告げる、時空を超えたメッセージだった。
「僕たちの光を……受け継いでくれ……!」
光は、時空を超えて、ユウキとヒカリのいる宇宙、そして、さらに別の宇宙へと向かっていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます