情念を表現できることは、幸か不幸か

天才と言われる彫刻家。彼が刻んだ天女像にまつわる短編。

普通の人間であれば記憶の中で恋人の姿はやがれ色褪せ、忘れることも出来たかもしれない。
だけど彫刻家は愛する人を彫像という形で再現できてしまった。
これを喜びと見るか、あるいは悲劇と見るか。

ついそんな思いを馳せてしまう物語でした。