とても引き込まれる作品だと思いました。一気に読んでしまいました。主人公の冷めた視点と繊細な感情が巧みに表現されていて、内面の「歪んだ正直さ」にリアリティがあります。それがとても不気味で、でもとても魅力的です。静かな日常に潜む不穏さと、他者との微妙な距離感が印象的なのに、抑えた語りが美しいので、結果的にそれが独自の世界観を作り上げているように思いました。高校生か…。先が楽しみです。