【部下】大変です!新入りがやらかしました!【上司】何!? いったい何をやらかしたんだ!?
テマキズシ
大変です!!!!
「大変だー!!! 大変だ大変だ大変だ大変だ!!!」
「なんだ……煩いな」
先程部下から貰った書類を纏めていると、廊下から慌ただしい声が聞こえてくる。
そして目の前にある扉の前で足音が止まり、息を切らし汗だくの男が扉を勢いよく開けてきた。
「大変です部長!!! 大変なんです!!!」
「どうしたんだいったい…。ここまで君の足音と叫び声が聞こえてきたぞ。ほら、ひとまず水を飲んで落ち着け」
ウォーターサーバーの水を入れた紙コップを受け取ると、彼は頭を下げ豪快に水を一気飲みにする。
彼はようやく落ち着いたのか息をゆっくり吐くと、私の方を向き直った。
「すいません…。ありがとうございます」
「落ち着いたら話せ。何があったんだ?」
「そ、そうだ! それがやばいんですよ!」
彼はそう言うと専門用語を大量に並べて喋りだす。だが私は技術者ではない。
手で制し、話の流れを止める。
「待て! 私は技術的なことは分からん!
済まないが、この会社入ったばかりで現在勉強中なんだ! 分かりやすく話してくれ」
「え、っとそうでしたね……じゃあ…えっと」
少し考えた後、部下はハッと思いついたようにこちらを見て、喋りだした。
「今まで料理をしてこなかった大人がショート動画の料理動画を見ながらアレンジを加えて料理を作って、更にアドリブをくわえた状態で味見せずに友達に食べさせた感じです!」
「すぐに現場に向かう! 君は私の名前を出していいから接待中の社長を呼んでくれ!」
【部下】大変です!新入りがやらかしました!【上司】何!? いったい何をやらかしたんだ!? テマキズシ @temakizushi
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