ノブレスオブリージュ イン クラスルーム
文月結
クラスの調和に必要なこと
過去の話
クラスの調和とは、何を意味するのだろうか。私は、クラスメイト一人一人が持つ様々な個性を、認め合う雰囲気こそが、クラスの調和だと考える。なぜなら、そんな雰囲気の教室では、表立って誰かを攻撃するいじめのようなことや、大きな争いは生まれにくくなるからだ。
そのような雰囲気を作り出すためには、一人一人が意識して努力することも大切だが、そのクラスで強い力を持つ人が、率先していろいろな意見を受け入れ、誰をもむやみに否定しない態度をとることが必要だと思う。力を持つ人というのは、物理的な力でも、学力のことでもなく、多くの人に慕われており、周囲への大きな影響力を持つ人のことだ。そんなが率先して行動すれば、他の人は反対しづらくなるため、個性を認め合う雰囲気は広がっていくはずだ。
つまり、クラスの調和のためには、多様性の尊重が重要であり、そのためにも力を持つ人はできる範囲で力を良い方向に行使すべきである。もちろん、その人も成人君主ではないため、嫌いな人がいないというわけではないだろう、しかしそれを公然と言ったり広めたりするのは避けるべきなのである。
ここまでが、私が以前書いた文章であるが、今読むとかなり自分勝手な文章である。第一、多様性を尊重するためには一人一人の協力が必要不可欠である。それを、クラスで発言力がある人の責任に押し付けているかのようなひどさを、この文からは感じた。
しかし、これを書いた当時の私は、どちらかと言えばみんなをまとめる立場であり、慕われる立場であったので、自分への戒めとして書いたのかもしれない。
おそらく私が書きたかったことは、
「力を持つものは、持たざる者に対してその力を使うべきである」
ということだろう。そして付け加えるなら、
「皆が様々な分野の力を持っているのだから、お互いに助け合っていくことこそが大切である。」
こんなことを主張したかったのではないだろうか?ねえ過去の自分よ
ノブレスオブリージュ イン クラスルーム 文月結 @yui_fuzuki
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