張り巡らされた巧妙な伏線と、二転三転する予測不能な展開が魅力、読み応え
- ★★★ Excellent!!!
張り巡らされた巧妙な伏線と、二転三転する予測不能な展開が魅力の読み応えのある一作です。
「聖女殺し」という衝撃的な事件を軸に、聖騎士副団長である主人公が真相を追う過程が描かれます。読者をミスリードする仕掛けが多く、誰が犯人で、真の動機は何なのか、最後まで気が抜けない緊張感が続きます。
事件の裏には、登場人物たちの複雑な思惑や過去、そして深い信頼や友情、あるいは裏切りといった感情が絡み合っています。特に、主人公が真実に近づくにつれて明らかになる、登場人物たちの多面性や葛藤が、物語に深みを与えています。
張り巡らされた伏線が回収され、核心が明らかになる最終巻は圧巻です。事件の真相だけでなく、聖女という存在を巡る世界の真実も描かれ、読後には大きなカタルシスを感じられるでしょう。