SFチックな世界観の中に、現代的な厭世観がふと湧き上がる作品です。現代とは何か?現代とは近未来なのか?現代とは、どうしようもなく淋しいものなのか。そんなふうに静かに問いかけられて、その根本的な問いに心を揺さぶられるのです。ブルーハーツの「トレイントレイン」の歌詞の「弱い者が夕暮れさらに弱い者を叩く」を思い出しました。現代の痛みを詠んだ短歌集。推し短歌1首。イートインスペース いずれ滅びゆく星のどこかで産まれた僕ら