最終話 繰り返し

翌朝、不動産業者が古民家を訪れると、玄関先に鍵が落ちていた。


 「またか……」


 ため息をつきながら、彼は“あの部屋”に三重の鍵をかけた。


 その夜、誰もいないはずの部屋から、いつものように声が響く。


 ――呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪……


 その声は、悠馬のものだった。

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呪呪呪呪 ジュラシックゴジラ @JWAGB

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