人の思いが渦巻く宮廷の中で、強く気高い女性が勝ち取る真実の愛
- ★★★ Excellent!!!
主人公秋音は第三皇子景澄の元に嫁ぎます。皇帝の意も汲んだその婚姻を断ることは出来ない。この時代、結婚とは政治なのです。
でも秋音は景澄に切り出します。この婚姻は期間限定だと。
押しつけられた愛などいらない。愛は自ら求めるもの。同時に皇子妃としての役割をないがしろにはしない。秋音の戦いが始まります。
一方で、景澄は幼い頃から秋音のことを愛していた。その想いは純粋で尊いもの。でも彼もまた気づきます。愛とはただ自分の思いを一方的に押しつけるものでは無いことに。
二人がたどり着く真実の愛の姿とは。
二人の愛の姿を縦糸に、人の悪意や欲望、善意など、様々な思いが渦巻く宮廷政治を横糸に、重厚な愛の物語が紡がれます。
中華文化に詳しい作者さんならではの絢爛たる中華ファンタジー、是非ご一読を。