第2話
入った純喫茶はこじんまりとしていた。机と椅子は木製でこの店の歴史を象徴するかのように佇んでいた。彼女と僕の関係性はなんと言ったらいいかまだわからない。月に一度だけ会う関係性だ。彼女は僕よりも年上で大体のことを承知していた。少なくとも僕にはそう映った。僕はオレンジジュースを注文し彼女はブラックコーヒーを注文した。僕はまだ16歳だった。彼女の年齢を尋ねたことはないがその立ち振る舞いから20代後半であると僕は予想していた。
彼女との出会いは小さな露天だった。その日僕は母の買い物に付き合わされて百貨店に行った。そこでその露天を見かけた。その露天には色とりどりのブローチが売られていた。そこで彼女はブローチを見ていた。僕はその店に何故か惹かれ足を止めた。
彼女に惹かれたのかブローチに惹かれたのかはわからないが何故か足を止めた。
雨音とコーヒー 赤坂飛鳥 @Asukasaka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。雨音とコーヒーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます