かわいらしさとものがなしさと

『わたしは ぬいぐるみがいないと 生きられない
ぬいぐるみも わたしが居ないと生きられないの?』

最後の『?』が魅力的。
きっと、ぬいぐるみは私が居なくて生きていけるのだろうけれど、やっぱりぬいぐるみにもおなじように思っていてもらいたいという思い。ぬいぐるみに対してでさえ、自分の元から離れていってしまうのではないかという不安感が強調されているようです。

また、『居』という漢字。ぬいぐるみに対しては使われておらず、わたしに対しては使われている。
動物と静物のちがいがこの漢字には込められているのだと思う。
明確にわたしとぬいぐるみの差のようなものが感じられる好きな表現でした。


素晴らしい作品をありがとうございました。