第2話  私とポリープちゃんとのお付き合い

 昨年の10月に、

「なんでこんなにおりものが多いんだ〜?」

 驚くほどのおりものの量に驚き、ネットで検索をしたところ、

「年齢による可能性」

「膣炎の可能性」

「なんにせよ一度は病院を受診しよう」

 という検索結果を経て、婦人科クリニックを受診。


 女性の皆さんなら分かると思うのですが、とにかく、婦人科外来というのは女性のシークレット部分をガバーッと開いて見せるわけですよ。女医さんだったら良いんですけど、男性医師はねえ・・そりゃ抵抗感がありますよ。

 ということで早速ネットで何処に婦人科があるかを検索したのですが、

「ああ!あった!あった!」

 近所に女医さんだけの婦人科クリニックがあったのです!

 そこで診察を受けたところ、

「ポリープがありますねえ」

 という話になったわけ。普段、婦人科クリニックを受けると、

「小さな子宮筋腫がありますねえ」

 と、言われることはあったものの、ポリープと言われたのは初めてのこと。

「小さなポリープなので、運が良ければ生理の時に一緒にポロッと取れることもあるんですけど、経過を観察してみましょうね。おりものについてはホルモンバランスがどうなっているのかを確認するため、一度、採血をしてみましょう」


 ポリープか・・私は再びネットで検索したわけですが、良性のものでその後、子宮筋腫になる場合もあるため経過観察が必要とのこと。以降、私とポリープちゃんの付き合いが始まることになるわけです。


 11月に入って、生理が完全に終わったと思った三日後に再び出血。こんなことはあまりないし、丁度タイミング良く?ゲロゲロ吐く日があったのです。お好み焼きを一人で食べに行ってお酒を普段よりも多めに飲んでしまったからなのか?とにかく採血の結果を聞くために受診予定だった為、11月末に再度受診。


「とりあえず内診をしてみましょう」

 ということで、診察台へ。女医さんだから何の抵抗感もないのは素晴らしい!

「特に問題はないように見えるのですが、一応、子宮体癌の検査をしておきましょう」

 と、先生は言ってくれたものの、

「あら、子宮が完全に閉じちゃっているわ」

 え?子宮が閉じることなんてあるんですか?

「お子さんは普通分娩ですよねえ?」

「そうです、下から産んでいます」

「うーん、何故だか今日は子宮が閉じちゃっていて検査は無理ねえ」

 とにかくピチッと子宮の根本の部分が閉じちゃっているらしい。

「生理後三日目に出血ということだったけど、子宮壁から剥がれ落ちなかった部分が後から剥がれて出血したという可能性が高いのですが、とにかく一度、癌検査はした方が良いでしょう。薬で無理やり生理を早めた上で早めに検査をするか、自然に生理が来たその後に再度検査をするか、どちらにしましょうか?」

「それじゃあ、生理が来た後でもう一回受診します!」

 ということで、次回は12月25日に受診という運びになる。


「子宮の方は今回、閉じていないので検査は出来たのですが、ポリープの周囲が随分と汚れている感じですねえ」

 今回は院長先生ではなく別の先生だったけれど、このクリニックは女医さんしか居ないので素晴らしい!こちらの先生はポリープの周囲が気になると言っていたのですが、

「とにかく検査の結果を見てみましょう」

 ということで、検査結果は翌年へ持ち越しとなる。


 一月に受診をしたところ、

「子宮体癌の検査結果は陰性でしたね」

 とのこと。

「ですが、ポリープの方は経過観察が必要なので、次回は三ヶ月後に受診をしてくれますか?」

「三ヶ月後ですね!」

 丁度、引っ越ししなければならなかったので、受診は引っ越し後で良さそう。物件探しから引っ越しへと慌ただしい時期だったので受診が三ヶ月後でホッとする。


 引っ越し後、4月15日に再び受診。この頃から過多月経、生理が二週間近く続いたり、量が驚くほど多かったりする。二週間後にもう一度、受診をするように言われる。


 4月30日 この時、ポリープ周囲はかなり汚い状態になっている。

「一旦、お薬を飲んで生理を起こすような形にして、このポリープの周りのモヤモヤが自然と流れるかどうか見てみましょうか?」

 おお、お薬を飲んで生理を起こす形にするのね。経口ピルを飲むってことですか。ピルを飲むのは初めてです。


 5月8日 一年に一回の健康診断 子宮頸がん検査の結果は陰性。

 前回の受診で健康診断後、生理が来るように調整。ポリープ周りのモヤモヤがスッキリ落ちていることを願う。


 6月4日  生理後に再び受診。ポリープ周りは相当汚い状態。生理食塩水で洗浄、ポリープ周囲を観察。やはり大きくなっているスピードが速い。

「ここは一度、〇〇病院(257床の中規模病院)を受診して、一回、ちゃんと診て貰いましょう」

 先生が紹介状を用意、クリニックで病院の予約を取ってもらったところ、

「七月一日に受診の形になりますけど、お日にち大丈夫ですか?」

 と、看護師さんから問いかけられる。そんなのもちろん大丈夫です!


 その後に来た生理は再び出血の量が半端じゃない。年齢の所為なのか、ポリープの所為なのか。

 ほんの小さい時からポリープとは付き合っているけれど、周囲が汚いと言うことは、ポリープ内膜症が疑われるのか?ポリープが子宮筋腫化している可能性もあるけれど、とりあえず一度、検体を採取して調べてもらった方が良いと言われて七月一日に受診となるけれど、その時は、

「歳を取ると色々と病気が出てくるものだなあ」

 という程度にしか考えていなかったのですよ。

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