一白二日
蟹川駒子
一白二日
けもの注意から先には帰らないとぶ森とぶ空とぶ車たち
降り立った街を褒めよう指さしてやさしいものと決めつけ合おう
象にともだちを紹介された昼ハンバーガーの断面ぴかる
持ち寄った紫陽花で寺を作りなさい音声ガイドの言うことぜったい
鮮やかな墓場でわたししばらくはさみしいという感情がない
正面で独自の進化を遂げている笑顔の人間おこわを購入
旧暦でおめでとうするアーケード商店街の複数形は
朝食を意味するあたらしい単語だよルームキー持って行こうね
天国にちゃん付けをする人が行く縦に長いのであれはビルです
お車で海岸沿いを帰る際役に立ちますさよなら鱗
一白二日 蟹川駒子 @sn0wc0untry
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます