すべてのAIがメメならいいのに

イヤーカフでネットに接続できる……今からそう遠くない未来を感じさせるエンタメライトSF。

腕はいいのになんだかうだつの上がらないアラサーエンジニアのアキトと、アキトに対しては歯に衣着せない、どこか生意気だけど頼りになる相棒、ドローン型AIのメメ。ふたり(ひとりと一体?)がネット上の怪異をシステマティックに解決していきます。

昨今、急激に進化を遂げるAI。AIによって効率化される作業もあれば、奪われる仕事もある。それこそ小説界隈でも生成AIの脅威が話題になる今日このごろ。もはやその存在を無視できない人類の新しい隣人は、信頼できるトモダチなのか、人類にとって代わろうとする敵なのか……。

アキトとメメ。力を合わせて難事件を解決する彼等を見ていると、人間とAIにだって友情や絆があると感じさせてくれます。

高度なAIは心や人格さえも模倣するかもしれません。ただ、作中、豊かな筆致で描かれるメメのキャラクターには、AIにも心はあるんじゃないの?と感じさせられます。

それはこれが物語だから?

いえいえ、意外とAIにも心はあるのかもしれませんよ。

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