すべてのAIがメメならいいのに
- ★★★ Excellent!!!
イヤーカフでネットに接続できる……今からそう遠くない未来を感じさせるエンタメライトSF。
腕はいいのになんだかうだつの上がらないアラサーエンジニアのアキトと、アキトに対しては歯に衣着せない、どこか生意気だけど頼りになる相棒、ドローン型AIのメメ。ふたり(ひとりと一体?)がネット上の怪異をシステマティックに解決していきます。
昨今、急激に進化を遂げるAI。AIによって効率化される作業もあれば、奪われる仕事もある。それこそ小説界隈でも生成AIの脅威が話題になる今日このごろ。もはやその存在を無視できない人類の新しい隣人は、信頼できるトモダチなのか、人類にとって代わろうとする敵なのか……。
アキトとメメ。力を合わせて難事件を解決する彼等を見ていると、人間とAIにだって友情や絆があると感じさせてくれます。
高度なAIは心や人格さえも模倣するかもしれません。ただ、作中、豊かな筆致で描かれるメメのキャラクターには、AIにも心はあるんじゃないの?と感じさせられます。
それはこれが物語だから?
いえいえ、意外とAIにも心はあるのかもしれませんよ。