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第40話 秋津の叫び
「いい？ 分かる？ 人間なんて面の皮はいくらでも帰ることができるの、でもね内心ではほくそ笑んで、相手の痛みなんて考えてない。心はいつも打算なのよ」
秋津の叫びが静寂の間にこだまする。痛々しい。秋津文綿はそんな茨の中にいた。そう。そして今も。
「それからね……」
話は続いた。
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