罪のよすがが月に舞う光景に耽溺するのみ。重く暗く秘めた罪ほど、きらきらと輝かしく月光を弾くだろうか。
気まぐれ趣味勢。 読むのは主に短編。ホラーと童話や詩ジャンルをうろついたり、たまにイベント覗いたり。 長編リタイア率は高く、異世界転生と恋愛タグはスルーし…
美しい文体が泉鏡花を思わせるような幻想的な作品です。皓(こう)の濱には、ふたりの童子が棲む。幼い頃から兄に聞かされた話。語り手の妹の、兄への思慕、嫉み、葛藤、後悔などの感情の移り変わりを見…続きを読む
海つ罪、とはどのような罪なのだろう。 ともあれそれは、ふたりの童子が石もて海神の宮を追放されるほどの罪なのだ。 いっさいの業を波に洗われ、あどけなき丸い姿と変わり果てるも、昇天をゆるされぬ童子…続きを読む
表題はトラウマ曲として名高い『メトロポリタン美術館』の一節である。読後、私は久々にこの歌詞を思い出した。曲調からすれば、作曲者は恐怖シーンを描きたかった訳ではないのは明らかなのだが(トラウマになるほ…続きを読む
美しく、底知れぬものを秘めた幻想譚です。きらきらとふりそそぐ月の光と、波の合間に踊る、白黒二人の童子。その狭間を彷徨うように跳ねる鞠の色は――あかるい面とくらい面、魂と魄のありよう。人が…続きを読む
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