偽りのない等身大の歌集ですね。 訪れた場所をスマホでパッと撮影するように、長崎への無垢な眼差しが丁寧に記録されていると感じました。本来、短歌というものはそうした日々の暮らしで「使えるもの」であるはずです。これらの短歌は、作者の生活そのものが、詩人的観察を土台にしているのだと感じさせる強かさが明確にあります。 個人的にはミニハトシの歌が気に入りました。観察力の中にある温かい童心が遺憾なく発揮されていて、自然と微笑みが溢れます。
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