概要
ソコラノテレビの人気特番『推理スペシャル』は三十周年にして、大ピンチに陥っていた。脚本を担当する小説家が、いつまでたっても脚本を書かないためだ。
挙句の果てに脚本家が謎の記憶障害(?)になってしまい、もはや執筆は不可能になってしまった。
現時点でできているのは、予告映像だけ。
椅子に座ったままで死んだ被害者。
それを見て驚愕する被害者の妻、メイド、被害者の息子という三人の容疑者達。
そして、「これは、密室殺人です!」という探偵の宣言。
予告映像は、たったこれだけ。
プロデューサーの水柄辰也は新たな脚本家を探すのだが、スケジュールが急すぎて全く見つからない。
なんとか予告映像と齟齬の無い密室トリックを作ろうと、スタッフや俳優にアイディアを求める水柄。だが、ド素人
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!脚本家が逃げたので、トリックの内容をスタッフに相談して周りました!
志草先生期待の新作ですな。
こんなに話題になったのに、少し読むのに時間がかかりまして。
私のレビューを読む頃には、皆さんとっくに読み終わってるのやもしれませんが……
いやあ、その代わり、私にこの作品語らせたら長いですよ?
皆様は、例えば密室殺人モノのミステリーを書かねばならなくなった時、
どこから考えますか?
おそらく、一番の肝となるトリックの部分を思いついて、そこから逆算して書いていくのではないでしょうか?
この作品は逆。
のっぴきならない事情で(笑)作家が降りてしまったために、
プロデューサーが代わりに物語を書かねばならないが、
先に予告編を撮ってしまったという設定です。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑撃の連鎖で疾走、最後は風刺が沁みる傑作喜劇読後感さわやか超痛快!必読
応援したくなる快作。志草ねな『密室殺人できるかな』は、30周年特番『推理スペシャル』で『密室トリックが決まらない』混乱を、笑いと風刺に昇華した業界コメディ。冒頭の決めゼリフ「これは、密室殺人です!」(第1話)から、最後のオチまで一気読み。
人物とギャグの立ち上げが巧みで、医師の「『業務上記憶障害』なのです」(第2話)で作品のトーンが決定。以降、中川監督×水柄Pのアイデア出し合戦が加速し、「蜂だ!」(第7話)や「テグスでドアを──」(第13話)など『ありそうで無理』な案が次々空転。極めつけは探偵役・鶴井の珍案に対する「そんな狂気のクレーンゲームがあるかぁぁ!」(第16話)。章末の「未作成」が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!こんなトリック使えるか!!
面白かったです。お陰でとても楽しい時間を過ごすことができました。
あるテレビ局のプロデューサーである主人公、水柄が、ドラマの密室殺人のトリックを考えるのに苦労する話。
被害者が椅子に座ったまま死んでいて、それを名探偵が密室殺人だと告げる予告編はもう既に放送してしまった。
ところが脚本家がランナウェイしてしまった為、続きを自分たちで考えなければならなくなり、水柄が周囲の人間にアイデアを出してもらおうと奮闘(丸投げ)する。
各話では、それを披露するという形で展開していく。
面白いのはそのアイデアのポンコツ度合い。
よくこんな出鱈目なアイデアを考えつくなと、作者さんの才能とセンスに嫉妬を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その珍妙なるアイデアの数々、もはや「魔界の産物」と呼びたくなる……
この作者さんのセンスには、毎回本当に驚かされます。
物語は、「とある推理ドラマスペシャル」を作ろうとすることから始まります。
主人公はプロデューサーの水柄辰也。脚本を担当するはずだった上井乱奈(うえい・らんな)がプロモーション映像だけを残して逃亡(ランナウェイ)してしまったため、急遽自分たちで「密室トリック」を考えねばならないことに。
監督に頼んでみるがうまく行かない(というか水柄がダメだしばかりしてキレさせる)、水柄が自分で考えようともうまく行かない。
上井乱奈の弟子や、更には出演俳優たちにまでトリックを考えさせようとする。
しかし、出てくるのはどれも「ヤバいネタ」ばかり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!密室殺人のトリックを考えるのがこんなに難しいなんて……
いきなり密室殺人の現場から始まった……と思ったら、実はテレビ番組「推理スペシャル」の制作現場を舞台にした、ミステリーの要素を織り交ぜたドタバタコメディである。
主人公であるプロデューサーの水柄辰也は、事故で入院した本来のプロデューサーの代わりでやってきたので推理ドラマについては素人同然、脚本家はこだわりすぎてぎりぎりになってもストーリーを書かない上に、ストレスで入院する始末。
冒頭の密室殺人のシーン撮影だけができており、あとはトリックを考えて番組を作らなければならないが、水柄も監督の中川徳雄も大ピンチ!
水柄は、とにかくなんでもいいから密室トリックを、と考えつくものがことごとくトリック…続きを読む