第66話


 お昼ご飯を食べて少し会話をしているとすぐに昼休憩が終わり自分たちの教室に戻り授業を受けていたらすぐに放課後になった


 今日はみんな用事があるらしく私も一人ゆっくり帰っていた


 家に帰るとお母さんがすぐ出てきて


 「おかえり、どうだったお弁当は?」


 と聞いてきた


 「優とても喜んでくれたよ、ほら米粒ひとつも残ってないよ」


 と綺麗になった弁当箱を開けて見せていた


 「あら、良かったじゃない、これからは優君の胃袋を掴みにいかないとね」


 とお母さんも嬉しそうだった


 それから女子たちで集まって話していたことをお母さんに伝えた


 「今度の休み女の子だけで集まるけどお母さんにも協力して欲しいの」


 と私が言うと


 「お母さん何を協力したら良いのかしら?」


 と首を傾げていた


 「みんなでお弁当作りを私の家でする事になったの、それでね、お母さんにも手伝って欲しいなと思ってね」


 と私がそう言うと


 「なるほどね、好きな男の子の胃袋を掴む所からよね、良いわよ日程はいつにするのかしら?」


 とお母さんの了承を得ることが出来た


 「日曜日に集まるのはダメかな?」


 と私はお母さんに質問すると


 「日曜にみんな来るのね、ちょうどお父さんも会社の人たちとお出かけするって言ってたからちょうど良いわ」


 と言ってくれた


 「なら今からみんなに連絡してくるね」


 と私はルンルンな気分で階段を上がり部屋に入った


 そしてすぐに携帯でみんなに連絡した


 「日曜に許可もらえたからみんなよろしくね」


 と送るとすぐに返信が返ってきた


 「わかりました、よろしくお願いします、料理なんて調理実習以来ですのでお手柔らかにお願いしますね」


 と桜井さんから返信がきた


 「最初なんてみんなそんなもんだからリラックスしてきてね」


 と私が送った瞬間に小春ちゃんからも返信が来た


 「了解だよ、琴音ちゃんとおばさんお世話になります」


 と返信が来た


 「私達の仲なんだから遠慮なんてしなくて良いんだからね」


 と送ると嬉しそうな絵文字が返ってきた


 そして日曜になり私たちはお母さんの前でエプロンを着て立っていた


 「それでは、気になるあの子の胃袋を掴もう作戦を始めます」


 とノリノリのお母さんであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る