「僕」は毎朝ラーメンを注文し、自宅に配達してもらう。そして、配達員の彼と会話をし、850円を手渡す。そんないつもの光景と、世界の『バグ』の物語。
「僕」はどんな過去に囚われているのだろう、と想像が膨らみました。冒頭に「この世界も理不尽でおかしなことだらけ」とあるので、そういう出来事があったのかもしれません。
世界は『バグ』だらけだけど、「僕」も朝にラーメンを食べるのはおかしなことかもしれないと思いつつ、食べています。世界のおかしさも自分のおかしさも、「僕」は受け入れているように感じました。
そんな世界の中で、彼自身の世界は闇に包まれなければ良いなと思いました。