終幕の先に

禁忌の儀式、カゲオロシ。
その儀式によって、とある少女に男の死霊……カゲボウシが降ろされる。
少女達の遊び半分で再び死の恐怖へと向き合わされたカゲボウシは、しかし、少女達を諌めこそすれ、怒ることはしなかった。
儀式を終える事で、カゲボウシは再び死の闇へと戻ると思われたが……

自分は死人で、この子はまだ未来ある子供だから。
せめて、この子は助けたい。
魂が何処かへ行ってしまった子供の為、カゲボウシは、闇の先にある者たちと向き合う。