現代社会の恐ろしさ、難しさがよくわかる良作です。

Xさんは学校では「みんなに好かれるキャラ」を作っていたのかもなと思いました。
仲間はずれが怖くて仮面をかぶって自分を偽り、キラキラした自分だけを見せている。

だから本音を吐き出せる友達もいなくて、webという匿名性の高い場所で「素の自分」を開放して仲間を探していた。

仲間を探すこと自体は責められるようなことではないけれど、方法が悪かったですね。

私は時々メンタルがおかしくなることがあるので、以前はTwitter(当時はまだXではなかった)をやっていましたが、現在はアカウントを削除してまったく触れていません。

SNSは気軽に気の合う友達を探せるし、フォローしていれば推しの公演情報などが自動で流れてくる便利なツールですが、それだけに使い方を間違えればXさんのように大惨事です。

便利なものは便利であるほど反動がでかい。
自動車だって移動が楽な反面交通事故を起こしたりしたら最悪死者が出ます。

そう考えると今は怖い時代ですね。
ものすごく便利でものすごく怖いものが当たり前に使われている。

暮らしていくうえで必須であり拒否することもできなかったりするものもある。
人間は何処まで行くんでしょうかね。

なんて、いろいろ考えてしまった作品でした。

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