きらりと名乗る少女がいきなり読者に語り掛けてくるところから始まるインパクトのある本作は、いわゆるメタフィクションというタイプの物語である。このきらりと言う少女の役職はその名の通り「主人公」。作者の操り人形として揺られる存在なのである。そんな彼女が終盤に導き出した結論に、心温まった。