最善最良の人助け

 私の遠い親戚に「イタコ」をされてる方(Aさん)がいたのを思い出し、よかったら連絡してみようかと伝えました。

 お祓いを出来るかは分からなかったが、大枠おおわくでは同じ部類だろうと考え、早速その日の晩に連絡を取ってみました。


 これまでの経緯を伝え、協力してもらえないかと持ち掛けたところ、一度会ってみたいとのことでした。このことを奥さんに話したら、とても感謝され、訪問する日に私も時間が合ったので一緒に行くことになりました。


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 その「イタコ」をされてるAさんは青森県の某所に住んでおり、旦那さんとはすでに死別しており、現在一軒家に一人で住んでる方でした。

Aさんの家系は代々「イタコ」を継いでおり、これまでにも数回程度だがお祓いをを頼まれることがあるそうです。


 Aさんは早速、奥さんの頭から足を目視し、後ろに回り両肩に手を置き、目を瞑り顔を下に向け、しばらく動かずにいた。

10分〜15分程度だろうか、顔を上げた時には汗をかいており疲労感を漂わせていた。

そして、「強力すぎて私一人では無理みたい。少し時間をもらっても良い?この近所に知り合いがいるから協力してもらうわ。」と説明していた。

奥さんはこの状況に参ってしまい、座り込んでしまった。

すると、「大丈夫よ。祓えない訳ではないから、只、私一人では不安だから万全を期す為に呼ぶのよ。必ず元通りの生活になるから。」


 しばらくして、三人(Bさん、Cさん、Dさん)の女性達が来た。奥さんの背後を見て三人とも驚いていたが「すぐに始めましょう。」と言い、手を合わせてる奥さんを真ん中に四方を囲んで念仏のようなものを唱え始めた。私は何もしてあげられないが、部屋の隅で手を合わせて待つしかなかった。

 まもなくして、部屋全体が揺れ始め、ラップ現象も起き始めた。奥さんは天井を見上げ、白目を剥いて放心状態で痙攣していた。




 時間にして30分〜40分だろうか…。

四人共何かに弾き飛ばされ、尻餅をついたり、うつ伏せに倒されていた。

真ん中では奥さんが力無くその場で崩れ落ちていたが、私はすぐに駆け寄って呼び掛けたら、意識を取り戻した。まだ朦朧もうろうとしてるようだったが、しばらくしたら晴れやかな顔になり、「身体が軽くなったような気がする。」と言っており、私は安堵しました。

 その姿を見て四人のイタコさん達も笑顔になり、互いに成功を労っていた。



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