一章02話 日本史の謎って・・・

[newpage]#01 日本征覇と倭国大乱

 一般的に狭いと思われているが、現実に日ノ本は周囲を海に囲まれた、非常に広大な国土を持っている巨大国家である。国土が狭いと言われるのは、居住可能面積が狭く、居住地域では、単位面積当たりの人口密度が高い。


 崇神帝の御代、縄文晩期、26万の人口が、疫病が発生し、寒冷化が進んだことで、多くの人間が死んでいって、8万人まで減少した時期があった。日本征覇は、救荒作物である、水稲栽培による、米の量産を拡大するため、大規模土木治水事業として始まった。


 稲は、単位面積当たりの収穫量が多く、籾のままであれば、数年に及ぶ長期間の保管ができ、アルファ化米といった保存加工食品を造ることもできた。


 日ノ本は、一万年の長きにわたり、争いごとの少ない、自由交易圏を形成していた。筑紫ヤマト、出雲、畿内ヤマトエツといった、国々をまとめる形で、邪馬台ヤマト国があった。筑紫ヤマトから神武帝による東征で、橿原に畿内ヤマトが建国されます。


[newpage]#02 日本征覇と妖怪退治

 人口の衰退は国力の低下でもあり、出雲、エツが、筑紫ヤマト畿内ヤマトに敗れ去って、中央集権体制を築く結果となります。四道将軍、彦坐王の鬼退治、吉備津彦による温羅の鬼退治、全国各地に伝承される鬼退治は、筑紫ヤマト畿内ヤマトによる、日本征覇の結果でもあるのです。


 各地に残る妖怪退治は、中央集権化に向けた、地方豪族の吸収合併の歴史でもあった。


 日本六十余州の支配体制が整って、天平期に向かって、各地に国府が設置されて行って、国家体制の整備がすすめられた。


 




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