3話 アラルの夢と永利の行方
アラルの夢と崩れた理想】
僕はアラル!お父さんの一人息子で、次期辺境伯家当主なんだ!お父さんは2つ名持ちで、“守護天爵”と呼ばれる、辺境伯の中でも1番の実力と軍事力を誇る、最強の男だ!誰にも負けないし、誰にも媚びへつらわない正義感溢れる人なんだ!
「今日はお父さんが戦場から帰ってくる!楽しみだなぁ〜!」
毎年4回。季節の変わり目辺りに一日から三日ほど帰ってくるのだが、今年はかなり詰められていて帰ってくることが出来なかったみたいだ。だが、今日は帰ってくるらしいのでものすごく楽しみなのである。
だが、その日に父親が帰ってくることは無かった。そして2日後。来たのは盗賊で、、、その盗賊は、、、私の父の首を持って突撃してきた。護衛はすぐに全滅。母も私を守って首を切られ、、、本当の理想は両親が完全に生きていて誰一人死なないハッピーエンド。だが、幼き私にはそんな生き返らすということは不可能だった。だが、その再生より先に、私には絶対にその時得るべきではなかったスキルが与えられた。それはふたつ【大罪】と【運命支配】であった。訳の分からないスキル、、、そして1つはステータスに反映されない通称裏スキルと呼ばれる異質の力。その2つを私はその時覚え、この平和を壊した奴らを皆殺しにした。あの時気を失い、周りに人がいないか確認した時、、、実はその続きが1番いかれているのだ。
「、、、はは、、、はぁ、、、やっと、、、家族が、、、出来たのに、、、」
アラルは泣いた。これは前世の永多の時の記憶だ。親に捨てられ、暗殺者や殺し屋一家に入るも、全てが消されていく。いくら頑張っても誰も、、、誰も、、、誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も、、、誰も僕に気にかけてくれる人はいなかった。だが今世になって約5年。僕の親として色んな世話をしてくれた、、、それなのに、、、屑のヤツらのせいで、、、メイドも、、、騎士団の人も、、、執事も、、、親もなくした、、、そして僕は気づいた。“誰一人この世界では信用してはいけない、、、誰よりも強く、奪われないようにしないといけない”、、、と。もう奪わせない。もう掴んだ幸せを、、、壊させないために、、、。
【永利の行く道と起こるはずのなかった事件】
「誰だ、、、この世界に呼び込んだのは、、、」
僕は浅木永利。世界最強の神であり、あらゆる世界の創造主である。そのため多くの世界を管理しなければならない。だが考えて見てほしい。1人で幾千万の世界を全て覚え切れるか?否、不可能である。故に今自分がどの世界にいるのか分からないのだ。
「どこの誰かは知らんが、この私を呼んだのだ、、、それ相応の茶菓子を用意したのだろう?」
僕は無詠唱で豪華な椅子を想像すると、それに座り、真っ白い部屋で1人待つ。
「ふふ、私の王はこんなに愛心が無いのですか?」
そんな声が聞こえてくる。
「ふむ、、、今の声で思い出した。嫌いすぎて思いだしたもなかったが、、、娯楽の女神“メサイア”か、、、随分なお出迎えじゃないか。」
「あら、覚えてないと思っていたわ。トー様」
「うふふ」それはとても上品な笑い方だが、永利は裏を知っているため話したくもなかった。
「本題を言えよ。こっちだって暇じゃないんだ。新たな世界の制作、世界の進行、動作確認、1秒でも時間は惜しいんでな」
そう呟くと、あるものを顕現させる。
「天能 顕現〜神剣天照大神〜」
神剣天照大神。浅木永利の持っている武器の中で10本指に入る程の強さで、特殊能力として【様々ナ神ヲ統一スル者】というERRORを扱うことが出来るものだ。
「天照大神〜次元切断」
相手を斬るということは可能だが、こいつは目的のために何でもするやつだ。ちょっと切りつけた程度ではなんの意味もない。だから次元ごと斬り裂いたのだが、、、
「うふふ。ダメでしょう?トー様。そんな生半可な攻撃。私なら避けれますし、カウンターだっていくらでも仕掛けられますよ。鈍った貴方に私の世界を堪能してもらいましょう。せいぜい足掻いてください。」
そして娯楽の女神は笑いながら世界を閉じるのであった。
そして次の瞬間、、、僕は図書館にいた。何も無いし、誰もいない、、、まさに無の境地。本も読めるものがないので、その場で眠ることにした。そして何時間、何日経ったのか。僕に複数の歩く音が聞こえた。私はその音を聞いて“笑った”そしてカレラを、、、タオスコトニシタ。
「んッ、、、んん、、、」
そして次に意識が覚醒すると、そこは小さな先程とは違う宮殿のようでなんとも綺麗な空間だった。
「さて、、、これからの話をしようか、、、統一神浅木永利。」
そして声の方を見ると先程の人物、、、アラル・レオナルがいた。
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