2話 ダルカナは嘲笑う

昨日から僕はアサネのいる侯爵家に泊まっていた。ということで、今日は僕の毎日ルーティンを紹介します。


「と、言うことでまず初めに朝6時に始まります。といっても命の時止めて疲れを世界の時止め中に寝て取って、といってもこの世界では一時間しかたっておりませんので五時に寝たことになりますね。」


そう呟いて朝の支度、、、といっても髪を軽くセットして朝食を食べて執事服に着替えるとすぐにお嬢様、、、もとい推しのアサネの部屋に向かう。


「お嬢様。おはようございます。今日も絶好の剣術日和ですね!」


「、、、」


全く起きる気配を感じないため、昨日と同じように部屋に入って、水をかける。もちろん速乾なのでただ水が来たという感覚が残る。


「ヒャァ⁈、、、驚かせないでよ、、、ダルカナ、、、」


「そう言われましても、、、今ので辞めたくてもやめられそうにないのですが、」


僕は鼻血を出しながらそう呟きつつ、準備が終わるまで部屋を出る。


「おはよう、、、ダルカナ」


「おはようございます。お嬢様。今日は朝は剣術、午後から魔法の練習でございます」


「ええ、早くマスターしなきゃだからね!」


正直、この状態でもまったく問題はない。だって今でさえ伯爵位悪魔と同程度、男爵位なら圧倒すらできるのだ。なのにまだ上を目指す姿勢が見える。


「では、今日は昨日できなかったことをやり切り、その後、新たな訓練に入ります」


「わかっているわ。、、、少し話題は変わるけど、、、ダルカナって、、、彼女いるの?」


「強いていうなら貴方を彼女にしたいですね。」


「お上手なお世辞だこと」


僕らはそう言って笑い合った。


(ま、これは本心だけどねぇ、、、そんな簡単に伝わるわけないか)


そうして僕らは今日も修練をして,また夜を迎えた。


「さて、、、そろそろ動くか」


そして僕はこの屋敷を歩き、外に出て朝からずーっと見ている奴に話しかける。


「やあ、はじめまして。僕はSSS級冒険者一位のダルカナ、、、公爵家の長男の暗殺者、、、アカルバ。」


彼の方を見てそう呟く。


「、、、よく分かったな」


「お前を俺は好いていたんだけどな、、、SSS級の5位だった伝説。」


「今じゃお前が一番だろうに、、、昔はお前の師範だったがな、、、本当、、、変わるもんだな。」


「お前のようなものがなんでこんなことをしてる?あんたはそっちに一番似合ってないやつだろ?」


「本当、成長したな」


「、、、残念だよ、、、あんたみたいな人間を潰さなきゃいけないなんて、、、」


「俺も残念だ、、、才能の塊で尚且つ成長途中の弟子を潰さなきゃ行けないんだから。」


その言葉と同時に僕らは構えをとる。


伝説の殺し屋対現世界最強。


どこかのラノベなら殺し屋の方か強く感じるが、、、


「現世界最強は、歴代最強なんだよ」


そう呟くと同時に僕は自分の相棒幻死双剣を構える。


「私だって、まだ弟子には負けんさ」


相手も短剣を構えて。


「さて始めようか、、、神をも驚く最強の戦いを」


そして僕らの戦いは始まった。


「《冥天魔法 冥天雷》」


「流石だな。ダルカナ」


「あんたもだよ。本当、、、頭いかれてるよな」


今一瞬で起きたことはシンプル。僕の魔法を切り,ナイフを投げて来たから軽く横に避けた。それを0.000003秒の間に行った。


「「、、、」」


「この対決も同じか、、、やっぱ師匠は師匠だね」


「まさかここまで成長してるとは、、、さすがじゃの、、、」


今のは威圧と殺気のぶつけ合い、、、わかりやすく言えば覇王⚪︎みたいなやつをぶつけ合ったみたいなやつだ。だがあれとは違い普通にこれだけで雑魚は殺せる。


「さて、、、じゃあ最後はこれだよね、、、師匠、、、幻死双剣、、、大仕事だ、、、師匠との本気のぶつかり合いだ、、、相棒、、、頼りにしてるぜ?ーーー神名解放!《幻死蒼剣》、、、行くよ?師匠。これがあんたから教わった最強の力だ!」


「そうじゃな、、、始めようか、、、最後の本気の勝負、、、死ぬか生きるかの!真名解放八咫烏、、、さあ、、、相棒、、、多分これで最後になる、、、全力を目の前の“敵”にぶつけるぞ!」


そして僕らは最終ラウンドを始める。


「霊流ーーー天下統一!」


刹那、僕は雷の如き速さで剣を上段から切り裂くように袈裟斬りを放つ。これは師匠への最速斬り。それは殺意のこもった一撃だったが、、、


「真名 八咫烏ー絶ちー」


八咫烏により絶たれる。


「師匠、、、流石ですね、、、雷速さえも見切るとは、、、では最後の勝負です、、、憤怒術式 サタン


「若、、、」


「、、、いくぞ、、、」


「ふっあの時のやつか、、、じゃあ、、、またやろうか!あの時の続きを!」


俺とサタンに向けてナイフが投擲される。それを俺は避けつつもサタンにアイコンタクトをとり、彼にさえ見せていない最高のコンビネーションを見せる。


「「クロードスラッシュ!!」」


2人で息を合わせて斬撃、魔法、物理で攻撃をする。息を合わせて放ち続ける。


「「イッッッッッケェェェェエ!」」


息のあってない頃からずっとサタンと話していた。


『ここを埋めたら量で潰せるくない?』


『いやそこは外を埋めて逃げ場を消そうぜ?』


『いや師匠は手薄なところから逃げるからーーー』


そして2人が至った答えはーーー


「正面突破!!」


「了解!!」


横から全力のを放っては真正面から魔法を放つ。どれも即死級、、、故に、、、


「バイバイ、、、師匠」


「ふっ、、、流石、、、弟子じゃの」


その瞬間爆発が起き、師匠は跡形もなく消えーーー


「あははっ、、、はは、、、ははは、、、」


そして僕は、、、笑った。


最後に、彼の大好きな笑顔を見せて。


その場を後にした。


「公爵、、、許す気が失せた、、、さて、、、本気で、、、この国から全てを消すか。」


そして僕は戻った。

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