2話 大罪。それは己の強さでもある。
現在,俺は古龍神殿の最下層にいる。
八大迷宮の一つで,SSS級五名でやっと入れる許可がもらえるのだが、、、
「ボス、、、お前じゃねぇんだよ。エクストラボス。崩壊龍アルバーを出せよ。」
彼は一人で入ることができる。
そりゃ元一位を瞬殺できるほどの力があるのだから一人で入れて当然だろう。
さて、僕がここにいる理由は一つ。
先ほど言った崩壊龍アルバーこそが神古龍だと気づいたからだ。
軽くボスをフルボッコにして奥の部屋に行くと目的の崩壊龍がいた。
「さて、初めましてだね。崩壊龍」
『何だ小僧。貴様、我が誰か知って我を呼んでいるのか?』
「喋んな、脳がキンキンして気持ち悪い。神古龍、、、というのは人間が名づけたもので、本当は、、、人間に哀れながらも封印されたおバカな崩壊龍アルバー、、、だろ?」
尚、攻略サイトに載っていたことを言っただけだが。
『ほぉ、わしを知っておるとは、、、ま、関係なかろぉ。死ねぇ!』
「、、、バカなアルバー、、、君に教えてやろう。世界最強の存在の最強の技を!」
そう言って一つ幻死双剣を構える。
ちなみに崩壊龍アルバーはスキルが弱いのだが、巨体による大きさが故の大ダメージを食らわされる。攻撃力は70000とかなり高い方だが、俺には全く関係ないだろう。
相手のlevelは1000だが僕には関係ナッシングだね。
踏もうとするその足を軽く人差し指で止めるとアルバーの体ごと上に上げ飛ばした。焦った崩壊龍が崩壊の炎を放つが、、、時すでに遅し。
「大罪、、、 怠惰 オートスイッチトゥワイス」
そう呟くと全てアルバーに返り、なんとか避けていくアルバーもついには怒り、周りが見えなくなる。
『人間如きが!』
破壊の風を放つが、、、世界最強には全て届かず、、、
「大罪 嫉妬 オールクラッシュウォーター」
刹那、出された水により風は霧散する。
『ま、まだだ!』
焦るアルバーは次々と魔法を放つ。破壊の炎、雷、水、光、闇、、、だが全て、、、
「大罪 暴食 オールイートクラッシュ」
世界の頂点の力は全てを超え、アルバーを圧倒し、、、
『ま、、、まだ、、、』
「、、、もう諦めなよ」
そう言って幻死双剣を構えて、、、放つ
「神式 月読命」
刹那、アルバーの首を掻っ切る。全く反応できない事実に固まるアルバー。
『、、、バカ、、、な』
「言っただろ?世界最強の存在の世界最強の技を、、、ね?」
そうして幻死双剣を戻して1人呟く。
「僕の力は、誰にも敗れない。それが僕である限り、、、」
そうしてその場を去った。
ギルド
「、、、嘘だろ、、、」
そう言ったのはギルドマスター。
「いやそんなこと言うなや、さて、帰ってきたんだ、、、覚えてるよな?」
「は、はは、そんないつの話だ?」
「2日前だ。」
「いやぁ、、、すいませんでした、、、と言うかよく生きてたな。流石に死んでたかと、、、すごいぞ、、、あ、次帝国の話をーーー」
どさくさに紛れて仕事を増やそうとしてくるなよ、、、まぁもちろん断るが。
「いや、しばらくこの土地に滞在して、すぐあっちに戻る。」
「、、、この国の最高戦力様は流石だな」
「だろ?あ、今盗賊いるんだろ?潰してこようか?」
「1日前の話なのになんで知ってるんだよ、、、まあいい、頼んだ。相手は元SS級のやつが頭らしい。ま、お前には関係ないか。世界最強の冒険者にはな」
「当たり前だ。そう簡単に死んだらこの世界完全に滅んでんだろ」
「それもそうだな」
俺とギルドマスターは笑って、少し話してからその部屋を退出した。
「さて、盗賊、、、確か、メリフェス盗賊団だったか?楽しませてくれよ?SSS2位でさえ雑魚なんだから。量で楽しませてくれや」
そうしてギルドを出て、真っ直ぐに侯爵家へと向かった。
「、、、なんのつもりだね?ダルカナ君。」
「護衛だよ。今メリフェス盗賊団が狙っているのはあんたの娘さんだ。交渉材料にでも使うつもりだろ。だから護衛なんだよ。屋敷にいようがああいう盗賊はいつでも入ってくる。虫のようにな。だから護衛だ。わかったか?侯爵。」
「あぁ、君と言う人間もわかったし、護衛の件も自分達でどうにかできる、、、確かに身元はギルドマスターがいるからわかるが、、、それでも不安なのだよ」
「、、、わかった、、、遠くから見守る、、、それでどうだ?」
「、、、まぁ、それならまだいいだろう。」
「交渉成立だ。任せろ。そう簡単に誘拐させるわけねぇからよ」
「、、、こちらも兵をつけるからな、問題ないと思うが。」
そうして話し合いは進み、俺は久しぶりに屋敷に戻ったのだが、、、
「アラル!今までどこに行ってたの!心配だったじゃない!」
現在進行形で説教されている、、、4日ほどここから離れていたのだ。怒られても仕方ないのだが、、、かれこれ2時間は怒られているのだ、、、そろそろ解放してくれてもいいと思うのだが、、、全く解放される気配はない。
「はい、はい、、、すいません。お母様、、、」
、、、まぁ、明日になったらまたいなくなるけど、、、とりあえず明日は仕事、、、すぐに終わらせようと思うのであった。
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