都市の雑踏を、感情の原色で塗り替える。

『原色メタファ』は、現代都市の雑踏と、そこに生きる人々の感情を、鋭く、鮮烈に切り取った連作です。

パンケーキに自由を問う冒頭から、渋谷の猥雑さ、空港の人混み、駅のホーム、メールの「ありがとう」まで、日常の風景に潜む「感情の原色」を抽出しています。

短歌という器で、色鮮やかに、疾走しています。

私が惹かれたのは、「最善の孤立とは、あらゆる人が手を合わせている初日の出のいっとき」。

読むたびに、言葉の温度が変わる。読むたびに、自分の感情が揺れる。
そんな、「読む行為も原色になる」作品でした。

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