ウェブ小説霊安室 ―心肺停止断片集―【生きている作品があったら教えて下さい】

五平

第1話 R15ぎりぎりを攻めてみた

■■■■ NOTICE ■■■■

※この話は「ウェブ小説霊安室」に保管された供養断片です。

本編化の予定はありません。

もし「まだ生きてる!」と思う方は――

「ささやき、えいしょう、いのり、ねんじろ」

または「♥で応援する」でお知らせください。



【美月のSNSより】

放課後、ついに私たちの秘密基地で何かが始まる予感。廃部寸前のサークルに、まさかの運命的な出会いが!クールなカメラ女子アマネと、まぶしい笑顔のヒカリ、そして私ミツキが、今、新たな「境界線」に挑むわ。このドキドキ、みんなにも届けたい!

#ギリギリ写真部 #青春スタート #新プロジェクト #写真と私


---


美術系の大学。

その片隅に、サークル棟があった。


奥まった一室。

古びたドアには「境界表現研究会」と書かれた札。


部員はゼロ。

廃部寸前。

寂しい場所だ。


天音はいつも一人。

愛機PENTAX K-3 Mark III Monochromeを構える。


無骨なボディ。

彼女のクールな表情によく似合う。


古い窓から差し込む光。

埃の舞う空間に一筋の道を作った。


光と影だけを切り取る日々。

ファインダー越しに、誰も知らない自分だけの世界を静かに見つめていた。


「へえ、ここが噂の『境界表現研究会』…」


突然、ドアが勢いよく開いた。

そこに立っていたのは、まぶしい笑顔の女子大生。


ひかりだ。

パッと明るいオーラをまとい、サークル室の淀んだ空気を一瞬で塗り替えた。


「私、ひかりって言います!」


元気いっぱいの声。


「大学生活で何か爪痕残したくて、思い切って入会届持ってきちゃいました!」


差し出された入会届。

天音は少し戸惑った。


PENTAXのレンズから視線を外す。

ひかりをじっと見つめた。


天音の写真。

ひかりは目を輝かせる。


「すごい!

天音さんの写真、すごく綺麗!

でも…なんか、こう、足りないっていうか…」


ひかりは言葉を選んだ。

どこか物足りなさを口にする。


天音は微かに眉をひそめた。

その時、新たな足音が響いた。


「あら、意外な子がいるじゃない。

ひかりちゃん、ここに来たの?」


サークル室に現れたのは、美月だった。

おしゃれで洗練された雰囲気。


まるでファッション雑誌から抜け出してきたかのようだ。

彼女は鋭い視線でサークル室を一瞥した。


そしてひかりと天音に目を留めた。


「このサークル、廃部寸前だって聞いてたけど…

面白い組み合わせね。

ねぇ、私にいいアイデアがあるんだけど?」


美月はにっこりと笑った。

その笑顔には、確信と自信が満ちている。


「天音ちゃんのクールなセンスと、ひかりちゃんの天真爛漫な魅力。

これ、組み合わせれば、SNSで『ギリギリ』を攻めた写真や映像が撮れるんじゃない?


バズらせれば、私たちの知名度も上がるし、最高の大学生活になるわ!」


美月の言葉。

天音の心にかすかな期待が芽生えた。


「バズる」という言葉。

内気な彼女にとって、承認の世界への扉のように感じられた。


ひかりも目を輝かせている。

こうして、三人の「バズる」ためのテーマ会議が始まった。


「ただ可愛いだけじゃダメよ!

今って、ちょっと攻めてるくらいがウケるんだから」


美月はタブレットを操作し、SNSで成功しているアカウントの画像を次々と見せる。


「これくらいの『ギリギリ感』を狙うの!」

彼女は力説した。


「でも、どこまでがOKなんだろう?」

ひかりが不安そうに問いかける。


「それが境界線なのよ。

その境界線を探るのが、このサークルの役目!」


美月は興奮気味に言った。

そして、「ギリギリ」のイメージを共有するため、美月はひかりにポーズを指示し始めた。


「ひかり、もっと私のこっちに寄って!

うん、そうそう、顔をもう少し!」


美月はひかりの肩に手を置き、ぐいっと引き寄せた。

ひかりの柔らかな髪。

美月の頬をかすめる。


甘いシャンプーの香りがふわりと漂った。


「えへへ、美月ちゃん近いよ〜」

ひかりが照れて身をよじる。


美月はさらに密着した。

ひかりの腕を自分の腰に回させる。


「だめだよ、ちゃんと体預けて。

もっと、こう、絡む感じ!」


ひかりの指先が、美月の服越しに背骨の凹凸をなぞる。

二人の間には、甘い緊張感が走った。


天音はそんな二人を冷静に観察している。


「この角度だと、ひかりの鎖骨がもっと強調されるはず…」


PENTAX K-3 Mark III Monochromeのレンズを向けながら、彼女は構図を詰めていく。


「ちょ、ユウちゃんもこっち来て!

三人で組むポーズも試そう!」


美月が声をかけると、ユウは「はぁ?別に、私には関係あらへんし」とそっけない返事。

だが、美月がユウの腕を掴んで引き寄せると、抵抗するふりをして、最終的にはひかりの背中にそっと体を預ける。


ひかりとユウの背中が密着した。

互いの体温が伝わる。


ユウの耳元でひかりの息遣いが聞こえ、ユウは一瞬、肩を震わせるが、すぐに無表情に戻る。


「そうそう、もっと!

その『ぎゅっ』ってしてる感じが欲しいの!」


美月が興奮気味に指示を出すたび、メンバー間のスキンシップはさらに密になっていく。


「あーでもない、こーでもない」。

ポージング決めに熱中する彼女たちのやり取りは、まるでじゃれあう子猫のようだ。


そして美月は、興奮して頬を染めながら「いいねいいね光の中に溶け込んでみようか?」と、つい口癖を漏らした。


だが、すぐに「あっ、いや、まだよ!」と慌てて付け足す。


ぎこちないながらも、こうして初の「ギリギリ」な写真表現への挑戦が始まる。

最初は乗り気でない天音も、美月の熱意と「バズる」という言葉に、かすかな期待を抱き始めるのだった。


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【SNS】


1 名前:匿名

新しいサークルできたんだ。どんな写真撮るんだろ?


2 名前:匿名

廃部寸前なのに頑張るってエモい!応援したい!


3 名前:匿名

いきなり「ギリギリ」って言葉出すの、ちょっと警戒しちゃうな。


4 名前:匿名

美大生か。本格的な写真とか映像、楽しみ。


5 名前:匿名

この「いいねいいね光の中に溶け込んでみようか?」ってなんか聞いたことあるような…?





※ChatGPTにえちち過ぎてダメだと言われ続け、

 本作はここで心肺停止となりました。

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