No.2 第9話の感想
続きです。
アリソンがジョージのクモ型兵器に射撃されたところからです。
>第9話 それでは、みんな同罪ということで
丸くまとまっている(笑
シャオヘイは含まれるのでしょうか。
> 倉庫が林立し、誘導灯もまばらな夜の帳を、けたたましい銃声と眩しい火線が切り裂く。
> 前方から飛んでくるロケットやガトリング砲が正確であればあるほど、躱す余地は大きいと考えていたアリソン。前方からは倉庫の壁を撃ち砕いていく猛烈な射撃・砲撃が飛んでくる。
> 次々に倉庫の壁に弾丸の穴が開き、その穴をさらに押し広げるかのようにロケットが撃ち込まれる。誤差はせいぜい数メートル。
猛攻撃ですね。
例の多連装ロケット砲弾も頑張ってます。
アクションシーンとしては映えますが「アリソンが元凶だ」と言わんばかりの総攻撃です。
その判断で良いのか、と思いますが、この世界なら監視カメラ等で既知の事実になっていそうですが。
> ガトリング砲はまだしもロケット弾は爆発すれば爆風は倉庫内を暴れまわり、衝撃でアリソンの体も激しく揺さぶられる。
>「正確な分だけ次を読みやすいよ!」
> そう言うや否や倉庫の外に再び躍り出ようと勇んで踏み込んだ矢先、後方から盛大に弾丸が撃ち込まれ、行き足を削がれる。
> 自分の後ろにはシャオヘイたちしかいないはずだと思いながら振り返ったアリソンに目に入ってきたのは、漆黒の胴体に八本の脚、二門のガトリング砲を備えた、もう一体の自律多脚戦車。
「私も忘れては困りますね」と登場したジョージのクモ型兵器。
さすがのアリソンも予想外ですよね。
眼鏡で同志と思った相手から撃たれたわけですから。
> 先に視認した襲撃者の一群に紛れていた機体とはカラーリングが少し違う。厳密にいえば、アリソンが奪取し、シャオヘイに頭を下げに下げて苦労して運んできた、まさに依頼の荷物の姿そのものだった。
>「……っ! 前言撤回をもっと撤回! あのおじさん、いいやつだけど、バカ。バカだけじゃなくて、邪魔!」
それでも良い奴認定のジョージ!
眼鏡による同志判定が振り切れ過ぎです!
そこに衝撃です(笑
というかアリソン、この一瞬でコード入力漏れまで理解するのすごい。
> 前から後ろから際限なく飛んでくる銃弾に加えて前方からはさらにロケット砲の砲撃まで飛んでくる状況に、身体能力には人一倍自信があるアリソンもさすがに勢い任せに飛び出すわけにもいかなくなる。
>「おじさんは後回し。先に眼鏡をはずせといった野郎をぶちのめす」
すべての基準が眼鏡のアリソン。ぶれないところが素敵。
> 後方の多脚戦車はしばらく放っておくことに決めたものの、前後から挟撃され続けるのはさすがに対応に苦慮せざるを得ないと判断したアリソンは、乾坤一擲の勝負を仕掛ける。
> 挟み撃ちされる状態というのは、だいたい場所が悪いのであって、前と後ろに敵がいる状態なのだから、敵を一方に固めてしまえば多少は解決する問題でもある。
挟撃されているなら包囲網を突破して片側に回り込む。
的確な判断です。
> もっとも相手が望むように動いてくれるわけでももちろんなかったし、前方の一群は後方にいるスパイダー・デストロイヤー(アリソンは面倒くさいので「荷物くん」と呼ぶことにした)を回収しにきたはずなのだから、敵の敵が味方とはならず、敵の敵もまた敵。
荷物くん(笑
でも敵認定していないところが優しい気がします。
ジョージに必要なものなので、即破壊対象と認識していないわけですか。
>「つまり、ボクがこうすれば良いってことだよね!」
> 前方から注がれる銃弾の雨が止んだ一瞬の隙に、ぼろきれのように切り裂かれて半分ほどを失っていた倉庫の壁に空いた大穴から、襲撃者の一群に向けて鹿が跳ね駆けるごとく飛び出す。
>「そこ邪魔」と真正面にいた一人の兵士の首を片手に携えた機械刀で強引に撥ね飛ばしながら、給弾のために応射することもできないスパイダー・デストロイヤーと装甲兵員輸送車の間へ目にも止まらぬ苛烈な疾走。
アリソン、鹿ダッシュ。
この速度感は凄いですね。
> 疾風のように深紅のチャイナドレスが猛然と駆け抜けた電光石火の出来事に、またしても不意を衝かれた兵士たちは咄嗟に対応することができず、自律多脚戦車のガトリング砲は給弾の真っ最中とあって銃口こそアリソンを追尾したものの、一発も撃つことができなかった。
超絶、今更なことをひとつ。
クモ型兵器が「戦車」と呼ばれてますが……戦車って無限軌道(キャタピラ)の装甲車のイメージです。
このクモ型兵器は無限軌道はなさそうです。
脚が無限軌道替わりで戦車呼称なんですかね。
>「これで集中できるっ」
> 兵士の一群を突破したアリソンは、なおも走り続けてたっぷり百メートルは距離を取ってから、目の前の港湾エリア入口の監視塔の陰に駆け込んだ。
態勢の立て直し完了です。
でもロケットで射撃されたら盾にしている塔はすぐに崩れそう。
> 兵士たちの中で誰がアリソンに眼鏡をはずせと言ったのかはわからなかったが、それが誰であれ、一人だけ始末すれば済むというわけにもいかず、目の前の全員を敵に回す必要があった。
> しかし、さきほどまでアリソンの後方から激しい銃撃を放っていたもう一台のスパイダー・デストロイヤー=通称荷物くんは、いまや兵士たちをアリソンと挟み撃ちにする位置にあり、ウォルター港湾労働組合の集団コードを付されていない兵士たちに標的を変えていた。
敵の敵は敵です。
どうなるのか。
> 形成逆転。いまやアリソンは挟撃する側で、敵の敵とも言うべき自身が運んできた荷物くんを支援戦力として期待できる。少なくとも兵士たちを片付けるか、誤ってアリソン自身がまたその中間に飛び出すようなことがない限り、アリソンを狙うことはないだろう。
> 人間がコントロールするような敵味方の見極めなど望むべくもなく、敵と判定したものを機械的に処理するだけのマシン。自律で動くとは、そういうものだ。
状況の確認ですね。
書いてあったほうが丁寧なので良いと思います。
>「さっき『眼鏡をはずせ』とボクに言ったのは、誰?」
> 大声で聞かれた兵士たちは顔を見合わせて戸惑った。
> もちろんそう誰何したの部隊の司令官だったのだが、思いも寄らぬ抵抗どころかあっという間に攻守を入れ替えて変化する戦況に追い捲られ、そこにこの質問である。
> 一体何を聞かれているのか、言葉は耳に届いても、理解が追い付かない。
一瞬の静寂に響きわたる声。
そりゃ、さっきまで攻撃していた相手からいきなりこんな質問が飛んで来たら戸惑います。
>「そっか……答えないなら……、みんな同罪ということで、よろしく!」
> 何がよろしくなのかさっぱり理解できないまま互いの顔を見合わせている間に、先に給弾を終えたらしい荷物くんが猛烈な射撃を送り出しながら前進を始めた。
荷物くんGJ!
でも敵を討ち取った後、荷物くんをどうするんでしょう。
> 前後どちらの敵に構えたものかを見極めるよりも前に瞬く間に数人が撃ち減らされ、たちまち混乱の渦が巻き起こる。
> 荷物くんの射撃に応戦すべく去っていった切り札、理解不能な宣言。
> 怒号飛び交う混沌に陥った一団に向けて、機械刀とスノードロップの刻印が刻まれた大口径ハンドガンを手に深紅のチャイナドレスをまとったアリソンは、紺青色の丸フレームの眼鏡の奥の碧眼に闘志を燃やし、銀髪ポニーテールをひらひら揺らしながら、悠然と闊歩して襲撃部隊へと近づいていった。
敵のクモ型兵器が荷物くんに向かったんですよね?
> 荷物くんの射撃に応戦すべく去っていった切り札、理解不能な宣言。
この部分、理解はできますがちょっと暗喩が難しいかも。
混乱した敵陣へ突っ込むアリソン。
敵はもう全滅必定な雰囲気です!
以上が第9話でした。
戦闘シーンが臨場感あって楽しいですね。
途中で終わると気になりすぎです!
続きを読んでいきます。
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