番外No.2 別に怖い話ではないけれど / 日戸 暁 様
シリーズ深夜テンションによる辻感想のお時間です。
今回、ご応募いただきましたのは
)さん(カクヨムID(@nichi10akira)さん)。
色々、募集が荒れていたところに投下いただいたご親切なお方です。大変ありがたい限り。
改めて初めまして。
カクヨムの登録は2021年6月! 私より先輩です。
どうぞよろしくお願いします。
公開されている作品数は多く19作。
さわりだけ書かれているものが多い様子。
色々な分野にご興味がある感じです。
さて、今回、日戸 暁さんにご提供いただいた作品はこちら。
短編募集をしていましたところ、4500字程度のものをいただけました。
『別に怖い話ではないけれど』
https://kakuyomu.jp/works/16818792438181532655
タグを見ると、ホラー、日常、掌編、不思議、超常現象、怪奇現象、実体験。
タイトルどおり怖い話なんですね~……って、うん? 実体験?
概要を見れば
>作者注:
>各話タイトルの前に*がついているものは、わたくし日戸の実体験です。
なるほど! それは楽しみです。
それでは早速、本編を見ていきましょう。
あ、ちなみに小話が15話あります。逐次、読んでいきます。
---------------------------
>第1話 積む積む
どこかのスマホゲームみたいなタイトルですね?
>こんにちは。聞いてよ。
ふんふん。
>昨日の夜、寝る前にね。
>昼間に箱で買ったペットボトルのお茶をさ、
>少し飲んで残り10本のボトルをこう、
>廊下の壁沿いに、5本ずつ2段に
>積んだのよ。
算数の問題ですか(笑
箱買いってことはダース? 12本でしょうか。
えっと、少し減って10本ってことは2本飲んだわけですね?
5本ずつ2段。
それで積むって……え?
立てて積むと崩れそう。
寝かせても10本を2段て……転がりません?
壁にもたれさせたのかな?
>箱に入れっぱなしよりも取りやすいし、
>でも高く積んでも危ないし。
>2段ぐらいがちょうど良いかなって。
まぁ、方法論はともかく。
そうですね、ちょうど良さそう。
>で、今朝見たら
>下から
>一段めには4本
>二段めは3本
>次は2本で
>最後1本
>って、ピラミッドみたいになってて。
あ!
行末もピラミッドです!(何
>いったい誰がやったんだろ。
>俺、 一人暮らしなんだけど。
第1話、以上です。
なるほど……小説のタイトルどおり、怖いというほどではないけれど。
でも怖い(笑 どうして?
よし、次を読んでみましょう。
---------------------------
>*第2話 鍵
あ、「*」です!
ご本人の体験談ですね。
>俺、アパートで独り暮らしの男子大学生なんだけどさ。
はい。
いやこれ個人情報なんじゃ……(笑
>この間、深夜3時頃かな、玄関の鍵がガチャガチャ鳴ってさ。
たまーに隣人が誤ってガチャガチャやる、なんて話は聞いたりしますね。
>一旦音止んでホッとしたのも束の間、
>また、いやもっと激しく、ガチャガチャガチャガチャ……。
そう。早く開けろ、って感じで何度もやったり、時間差だったり。
>酔っ払いが家を間違えてるのかと思って、
>ドアスコープ覗いても
>常夜灯もついてない暗い廊下が、
>ずーっとどこまでも続いてるだけで、
>誰も居なくてさ。
廊下に常夜灯がないなら、ほとんど見えなさそうですが……
扉を開けたわけじゃないですよね?
>ただ勝手に鍵が動いてるだけだったから良かったけど、
いや良くない。というか納得しないで(笑
>安眠妨害もいいとこだよ。
以上です。
最初より怖いお話ですね!
もしかして民度が低そうな安アパートに住んでます?
---------------------------
>第3話 攻略法
ゲームのお話でしょうか。
>ゲーム返すの遅くなってすまん。
>やっとクリアしたわ、かれこれ7週間ぐらい借りちまったな、本当に悪かった。
学生同士、あるあるですね。
>めっちゃ楽しかった、貸してくれてマジサンキュ。
>最後のボス案外硬くて削るの大変だったけど、根気強くやればイケるわ。
頑張って攻略してくれたようです。
>一番大変だったのは、お前の言ってた通り、最後から2番目のステージ。
>俺もあそこでずーっと止まってたんよ。
うんうん、詰まる箇所ってありますよね。
>え、攻略法?
>分かんねぇ。
どうやってクリアしたの?
>昨日、ゲームセーブして、
>機体繋いだままコンビニ行って
>塩コンソメ味のカップ麺と
>ソルティドリンクと
>バターソルトポップコーン買って帰ってきたら、
体に悪そう……
>勝手に次のステージに移行してたから
>お前もそうしてみたら?
バグか何か??
というかクリアしてないのに貸してたんかい!
以上です。
うん……こいつはあれですね、部屋に何者かが侵入したんでしょう。
家族が、とか聞くと「独り暮らし」って帰ってくるやつ。
---------------------------
> 第4話 白猫
黒猫は色々とヤバそうな象徴なわけですが。
白猫なら怖くなさそう……?
>part.1
2部構成のようです。
>俺ん家の斜向かい、角の戸建ての家に、
>額と尾が薄い灰色の可愛い白猫が棲んでて、
>夕暮れ時に外塀の上によく座っててさ、
ふむ?
>……て言ってから気付いたんだけど、
>あの角、駐車場だし家も塀も無いわ。
>あれ?
こういう話の振られ方したらどうします?
寝ぼけてんのかよ、お前!
→ 化かされてるよ、お前……
>part.2
>昨日の夕暮れ時、スーパーからの帰り道。
>例の角の家んとこで
>提げてたレジ袋がガサガサ鳴って、
>見れば袋の角っこ、食い破られてて。
君、そこに家が無いって言ったよね?
>足元で、CMで見た猫用ペーストおやつを
>例の猫が咥えてお座りしてんの。
うーん?
買ったものから盗んだの?
猫用ペーストなんてどうして買ったの?
そもそも猫を飼ってるの?
>「最初からお前のために買ってんだよ、勝手に盗るなよ」
>って叱りながらそのままおやつやって、
追加おやつ!
猫好きですね!
>俺のアパートんとこで猫の方を振り返ったら
>やっぱりそこは駐車場だったわ。
会話の途中におかしくなってるのか、ずっとおかしいのか。
>猫おやつはちゃんと1食分減ってたけどな。
だから君、どうしてそれを買ったのさ……
以上です。
語ってる友達が化かされたのか、取り憑かれたのか。
行動に自覚がなさそうなところが怖いです。
---------------------------
>第5話 マネキン人形
怪談の代表格、マネキンです。
>今日はちょっと話が長い。でも聞いてくれ。
大丈夫です、短いです。
>夜の9時前。閉店作業中のショッピングモールを俺は出入り口から離れるように、通路の奥へ歩いていた。
>トイレに行きたかったので。
ふむ。
>ふと、一つのアパレルの店に目が留まった。
>閉店を示す薄いネットのすぐ向こうに、
>此方には斜め横向きに立ったマネキン人形。
アパレルにマネキン。
夜であること以外は正常です。ここまでは。
>片腕の肘を曲げて手を挙げて、ちょっと前傾姿勢。
>なんか、ハニワというか、非常口のマークと言うか。
>服の展示にしては、なかなか躍動感溢れるユニークな姿勢。
そいつ、サボテンダーでしょ!!
>ちょっと悪戯心を起こした俺は、そのマネキンの前で立ち止まり、
>周りに誰もいないのをいいことに、マネキンの格好を真似してみた。
気持ちはわからんでもないです。
真似してこけるやつ。
>実体と鏡像のように、俺とマネキンが同じ姿勢を取る。
>……何やってんだ、俺。
微妙な語り口調。
>で、無事にトイレに行って返ってくる道すがら。
>「ん?」
>例のマネキンの前で俺は再び止まった。
>なにか違和感を感じて。
どうしました?
>よくよく見て、気付いた。
>さっきと挙げる手が逆になってる?
>釣られるように、俺はその姿勢を真似た。
>いや、何やってんだ。もう帰ろう。
今度は無意識に?
>うーんと“両腕を思いっ切り上げて”伸びをした俺は、今度はぎょっとした。
>マネキンが“両腕を思いっ切り上げて”いる。
>いつの間に。
真似する → 正気に返って伸び で真似してた、と。
>店舗の奥に明かりは灯っているが、売り場に店員の姿はない。
>……目をゴシゴシ擦ってもう一回見ると
>今度は腕をそのままに片脚を腿上げしている。某お菓子メーカーのマークのように。
道頓堀で夜露死苦!
>「よく、これで立てるな、お前」
>俺が真似すると
>マネキンが滑らかに動いて、次のポーズを繰り出してくる。
>俺が真似する。
いや真似すんなし。
>マネキンが、また次のポーズを繰り出してくる。
>俺がまた真似する。
>どんどんその切替は早くなり俺はもうマネキンの動きについていくのに必死だった。
なんだっけ……ご存知ですかね。
ビシバシチャンプという、往年のコナミのパーティーゲーム。
そのゲームの中で、高速でモノマネするというミニゲームがありまして。
それを思い出しました。アフロが巨大化するやつ。
>やがて、俺は誰かに肩を叩かれた。
>「お兄さん、ストリートダンスはよそでやってくれ。もう入り口閉まっちゃうよ」
>ショッピングモールの警備員だった。
警官じゃなくて良かったですね。
>俺はいつの間にか、マネキンに踊らされていた。
>やつは直立不動でじっと動かない。
>なんか俺だけ注意されて悔しい。
まぁ、やってしまったなら気持ちは分かる。
>後日、俺はそのマネキンと同じ、ラッシュガードとスポーツレギンスを買った。
>やっぱり俺は、マネキンに踊らされている。
文字通り(笑
マネキンじゃなくてアパレル店に踊らされてるわけですが。
以上です。
恐怖体験というか……何だこれ(笑
---------------------------
>第6話 食材
食べ物のお話。
>part.1
>卵って、買って冷蔵庫に入れとくじゃん?
>夜中にぴぃぴぃ鳴くんだよね。
何を買ってきたんですか、それ(笑
>で、パックごと外に出すと鳴き止むんだ。
>寒くて鳴いてるのか可哀想に。
対応が冷静すぎて(笑
>って鳴く卵だけ温めてやろうと思って
>一個一個手にとろうとすると、そん時はやっぱり鳴き止むの。
カタツムリに触ると隠れるような感じ?
>……ずっと常温でいいのかな。どうしよう。
>どうすりゃいいと思う?
病院へ行ってください。
>冷蔵庫の中で、ぴぃぴぃ鳴いてる卵たち。
>俺、卵焼き食いたくて買ったのに、
>これじゃぁ料理できないよ。
>なきたいのはこっちだよ、全く。
これ、例の友人の話だったりしますか?
>part.2
>祓い屋だという友人,津田くんが
>くだんの卵を料理してくれることになった。
祓い屋なのに料理を始めるの? どして?
>なぜか、卵たちは外に出してもぴぃぴぃ大合唱する。
>でも津田くんはそれを黙殺して、
>全ての卵を割り、酒と塩、粉末出汁と水を加えて溶いていく。
>熱した卵焼き器に、躊躇いもなく流し込む。
話し手のほうが頭がおかしいんじゃないかと思え始めました……
>じゅわぁぁ、
>ぴぃぴぃぴぃ。
>じゅわぁぁ、
>ぴぃぴぃぴぃ……ぴ……。
>無言になった出汁巻き卵はふわふわで旨かった。
しかも普通に食べてるし(笑
ひよこ? 可哀そう。
>part.3
>「刺し身が跳ねようが豚肉が走ろうが気にするな。
>塩撒いて六字名号でも九字でも唱えれば大丈夫だ。
>けれども調理は僕が担うので、風変わりな食材に出会ったら連絡を」
>と津田くんに言われた。
津田くん格好いい。
>俺の目の前で蠢き伸び続ける牛蒡についても連絡したほうが良いかな。
やっぱり「俺」がおかしいんじゃ……(笑
以上です。
気にしてるくせに普通に食べる「俺」が素敵。
---------------------------
>第7話 通り雨
雨の話ですね。
>この前の休日さあ。
>家のカーテン閉めててさ。
ふんふん。
>ちょっとそこまで出かけようってんで、
>天気に確かめないまま、アパートの外に出たのね。
>部屋では雨音なんてしてなかったしさ。
安アパートなら雨音うるさそうですね。
鳴ってなかったら傘なんて持たなそう。
>そしたら、ざあああって結構な雨で。
>道路も川みたいになってて。
>さすがに傘取りに戻って、 もう一回出直したわけ。
うん、そうしますよね。家を出た直後なら。
>そしたら雨止んでて、道も全く濡れてなくてさ。
>何だったんだろう。
>空の大きな虹は綺麗だった。
別世界に行ったわけですね(何
以上です。
これ、前の話と同一人物ですかね?
この人がおかしいんじゃないかという気になって来てます。
---------------------------
>*第8話 エレベーター
おっと実話ですよ!
エレベーターとは、また怪談の定番です。
>part.1
>俺の家さ、4階建ての小さなオートロックの建物なんだけど
>エレベーター付きなんだ、すごいだろ。
>まぁ、一基だけだけどな。
凄いと思います。
建築基準法上、設置義務はだいたい6~7階以上ですから。
>で、俺も重い荷物運ぶときとか横着して乗るんだけど
>この前、俺しか乗ってないエレベーターで
>当然、俺の部屋の階に停まって、
>ドアが開く一瞬前にさ、
>ドアの硝子に
>目鼻もない、ただ真っ黒な顔が映っててびっくりした。
>降りたら誰もいないし。
普通に怖い奴です!
夜でしょうかね……こういうの、昼間に見るともっと怖いですよね。
>part.2
>今日、エレベーター待っててさ。
>上がってきたカゴに乗ろうとしたら、中で先客が天井から縄でぶら下がっていた。ドアが開いたらもう消えてたけどな。
語り口調が冷静すぎません……?
>ところで俺が居たのは1階で、このマンション、地下はないんだよね。
怖!?
以上です。
そこ、引っ越したほうが良いですよ。
---------------------------
>第9話 つながる
何がでしょう?
>今、8月の半ばか。
>暑さとか湿度のせいかな、
>この数日、家の無線LANの調子悪くてさ。
電子機器は熱さに弱いですからね。
>アンテナマークばりばりについてるのに、ネット接続しなくて。
>やっと
>“接続済み”になったと思ったら
>スマホの画面が突然真っ暗になっちまった。
たまにあります。
>あれ?これ、どうも動画が勝手に再生されてるっぽい。
>闇の中で何か動く音とか、あ゛あ゛あ゛…って呻き声も聴こえる。
WiFiじゃなくて、その物件がおかしそうですね。
>ところで、“接続済み”の登録名が、文字化けしてるのが気になる。
>どこの電波と繋がってるんだろう?
SSIDが文字化け。
地味に電波ジャックしてますね(笑
以上です。
毒電波……
---------------------------
>*第10話 テレビからきっと来る
実話です。
>昨日さー
>午前3時?に急にテレビついてさ。
既にヤバい案件です。
>〇〇が承認を待っています
>ってどこぞの近距離無線通信が干渉してきてて気色悪かったんだけど
>とりあえず無視して寝たのね。
さっきの毒電波?
>そしたら朝6時にまた点いて
>〇〇が有料放送の海外テニス中継観ようとしてたわ。
承認されてますよ(笑
>でもさー、何処から来た電波だろう。
>俺、角部屋で、上下横、入居者いないんだよね。
>結構遠くの電波拾っちゃうんだねー。
>で、〇〇さんは、テニス選手の誰が好きなんだろう。
脳みそジャックされてません?
以上です。
実話……実話?
最後の問いかけは正気なときの発言ですか?(笑
---------------------------
> 第11話 色とりどり
怪談ってわかっていてこのタイトルは地味に怖いです。
>昨日から左目がおかしい。
>理由は分かってる。
ふむ?
>昨日、骨董市で、水玉模様の硝子製の小鳥の置物を見つけた。
>色とりどり、という作品らしい。
水玉の鳥。
>水玉は色と柄が全て違い、でも鳥の左目は無色透明のまま。
>右目は猫の目みたいな縦長の瞳が描かれているのに。
そこだけ透明って、死んだ魚の目みたいです。
>鳥の透明な左目を覗き込んだ途端、
>俺は片目が見えなくなり、
>人の瞳をもつ小鳥の左目が俺を見ていた。
やべぇやつだ!
>色盗り鳥、というそうだ。
どうやって何を調べたんですか……
>目を盗られた以上、仕方がないので買った。
>さて。
>どうやって俺の左目返してもらおう?
覗き込んでもらえば……?
以上です。
地味に怖い話でした。
---------------------------
>第12話 カフェ
ようやくヤバい物件から外出ですね。
>part.1
>今月の骨董市の日。
>駅前の遊歩道沿いに露店が所狭しと立ち並ぶ。
楽しそうな街ですね。
>俺は例の津田くんとその遊歩道を歩いていた。
>同じく道沿いにあるチェーンのカフェで
>俺が津田くんに珈琲を一杯奢ることになっている。
>左目をガラスの鳥から取り返してもらった御礼だ。
津田くん、すげぇぇぇ!!
ぜひ友達にほしい!
>カフェの前にも骨董屋のテントが出ている。古い裁縫箱の上に、薄汚れた赤い着物の日本人形がちょこんと座っている。
>津田が、その人形に軽く手を振った。
>人形もこっちを見て手を振ってくれた。
津田くん、やべぇぇぇ!!
こっちくんな。
>知り合いなのかな。
君はそんな津田くんと友達です。
>part.2
>俺らがカフェに着くなり、
>さっきから勝手に開いたり閉じたりしていた自動ドアが、
>しん、と閉じてしまった。
既におかしいんですが。
>なんでよ。入れてよ。
そこ?
>でも津田が2回手を叩いたら、
>ウィン……って何ごともなかったように普通に開いた。
神社カフェですね。
>ねぇ、俺にだけ意地悪すんなや。
だから、そこ?
既に順応してますね。
>カフェの珈琲は美味しかった。
以上です。
頼れる霊能力者、津田くん。
---------------------------
> 第13話 家
ヤバ物件のこと?
>part.1
>津田にエレベーターの話とかしたら
>……しばらくうちに来い
>ってお泊りのお誘い受けました。
>そんな仲じゃないけどお言葉に甘えます。
津田くん、素敵。
>part.2
>俺はひとまず家に帰って
>当分の服とか大学の講義の資料とかをスーツケースに詰めて
>津田が迎えに来てくれたので
>荷物持ってアパートを出ようとしたら
脱出です。
>エレベーターは動かないし
>階段はいつまで経っても一階に着かないし
>やっと降りきれたと思ったらエントランスの自動ドア開かないし大変だった。
物件も必死です。
>鍵も持ってない津田くんが外から
>自動ドアをこじ開けてくれた。
>めっちゃ割れる音がしたけど、ドアは傷一つ入ってなかった。
物理で解決する津田くんも素敵。
以上です。
津田くん無双。
---------------------------
>第14話 名前
名前。怪談でヤバいテーマのひとつです。
>例のテレビの〇〇って、
>雨口巫・女 って名前だったんだ。
>って津田に打ち明けたら、
>つまり靈女だね、って言われた。
知っているのか津田くん。
>髪の長いお姉さんが這いだして来るつもりだったのかな。
>ちょっと会ってみたかったかも。
リアル『リング』をお楽しみください。
>それにしても、なんでこんな変なことばかり起きるんだろう、
>って俺が津田に愚痴ったら
順応してませんでした?
>又土心 って名前の時点で、しょうがないよ。
>あまりに強力な言霊であり、まじないだ。
>って、津田に言われた。
謎かけ。
というか変な名前です(失礼
>それからずっと、どういうことだろうって考えてたんだけど
>俺の名前さ、よくよくみたら
>心、又、土で怪の字になるもんな。
そういうことですか。
そんな名前をつける親がヤバい人です。
>俺自体がもう怪ってことかー。
>そりゃしょうがないわ。
納得する「俺」。
以上です。
冒頭の霊女も、漢字の組み合わせなわけですね。
---------------------------
>*最終話 影
最終話の実体験。
>最近、アパートの前に真っ黒い人影がチラつく。
>ふとした時に視界をよぎる。
>昼も夜も関係ない。
飛蚊症ですか?
>はじめは、朝、アパートの前の車道をすーっと。
>次は大学帰りに、アプローチの角をふわりと。
>夕方のゴミ捨てから戻った時は、エレベーターの影へ。
>昨日は俺の居室のあるフロアの角に消えた。
近付いて来てる……
>今朝、居室の玄関を出ようとしたら、目の前を……。
おおう。
>あぁ、俺は、近々死ぬんだな。
頼れるお守り、津田くんにご相談ください。
以上です。
いや、この話。
死んでたら書いてませんよね?(笑
むしろ、タイトルが「最終話」であることに恐怖を感じるやつでしょうか。
------------------------
以上、15話の怪談っぽい超常現象たちでした。
なお、今回、原文はすべて引用しております。
途中から津田くん無双でした。
安定の津田くん。安心感が半端ないですね!
エレベーターがいちばん怖かったです。
次が色とりどり。
津田くんが登場しなければ後半も怖いままでいけたかも?
日戸 暁さん、作品提供ならびに本企画にご賛同いただきありがとうございました!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます