第3話「ふしぎな石のどうくつ」
地図にしるされた「?」のひとつは、森の奥にあります。
「ここだ!」
リクが木の枝をかきわけると、大きな石のどうくつが口をひらいていました。
「うわぁ……ちょっとこわいね」ミミが小声で言います。
「だいじょうぶ。ピカランプがあるから!」カイが胸をはりました。
* * *
どうくつの中はひんやり。
壁いっぱいに、星のように光る石がついています。
「きれい……!」
ミミは思わず見とれてしまいました。
そのとき、ポコが上からさけびます。
「みんな、気をつけて! 床にヘンな線があるよ!」
よく見ると、石の床に丸い模様がならんでいます。
「これは……なにかのパズルかも!」カイの目が光りました。
* * *
みんなで力を合わせて、丸い石を順番に押していきます。
でも、ググがドジをして、まちがった石をポン!
ガラガラガラッ!
天井から小石がパラパラふってきました。
「わわわっ、ごめんー!」ググはあわてて頭をかくばかり。
「大丈夫、もういちどやりなおそう!」リクが仲間を元気づけます。
こんどはみんなで考えながら石を押すと――
奥の壁がスーッとひらきました。
* * *
中には、小さな箱がひとつ。
開けると、中からきれいな羽のペンダントが出てきました。
「すごい……! きっとこれ、島の秘密のひとつだ!」
リクは胸をおどらせます。
カイはしずかにうなずいて、つぶやきました。
「だれかが、ぼくたちを島の秘密へ導こうとしている……」
「じゃあ、このペンダントも手がかりってことだね!」
ミミはうれしそうに抱きしめました。
ポコがくるりと空を舞い、
「次の“?”も、きっとふしぎがいっぱいだよ!」
「ちびっこたんけんたい、つぎの冒険へ!」
みんなの声が、どうくつの奥にひびきました。
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