月を照れさせる太陽〜大好きなボクっ娘幼馴染は俺の好意を中々受け入れてくれないクセに、俺の事は丸ごと全部受け入れてくれててもう訳わからん〜
ガスクス333
「月が綺麗ですね」
「……月が綺麗ですね」
「そうだね〜、ずっとこの時間が続いたら良いのにね」
「………最高に反応に困るな」
「どうしたの?そんなに困った顔して」
「いや、月が綺麗ですねって意味分かってる?」
「え、そのまんまじゃないの?」
(……それでその返答が出てくるのあまりにも残酷じゃないか?)
「……いや別に……」
「そんな不貞腐れてもボク困るんだけど?」
「……お前の事が好きって意味。だから、正しい返答をしてくれなくてちょっとショックだったって事」
「なるほど?でもごめんなさい」
「もう何回聞いてるんだろうな、この定型文」
「中学から週一で告白してたし、多分150回位じゃない?」
「う〜ん、異常者」
「同級生全員引いてたよね。懐かしいな」
「まだ卒業して一ヶ月しか経ってないし、途中から慣れてただろ」
「慣れって怖いね」
「初めての告白でも照れなかったお前はなんなの?」
「……あ、月が雲隠れした」
「あ〜あ、季節はずれの月見終了か。で、逃さないけど」
「綺麗な月が隠れたね。これじゃ、太陽が照らしても分かんないや」
「……!それってどういう……」
「残りの団子いただき!」
「あ、ちょっと待て」
「待たないよ。夜明けは意外と近いかもね」
「月が綺麗ですね:続」
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