概要
自分のことを一番可哀想だと思ってたとき
私がまだ高校生という生き物だった頃、自分のことを世界で一番……とまではいかないけど、それなりに可哀想な子だと思っていた。そして、「ずっとひとりぼっちだな」という気持ちが常にあった。実際は別にそんなことはなかったのかもしれないが、いつも水中でもがいてなんとか息をしているような、そんな感覚があった。
そのときの私には、もう「書くこと」しかなかった。苦しいことばかりで胸が押し潰されそうなときも、とにかく何かを書いていた。書くことで、どうにかなろうと必死だった。どこか遠くに消えてしまいたくて仕方がなかったときも、そんな遠くに行く度胸はなかったのでずっと書いていた。
そんなときに書いた小説のプリントアウトが実家の本棚から発掘された。もうどこにもデータが残っていないのでこれはいかんと思い、残す意味合いも込めて清書してみることにした。
そのときの私には、もう「書くこと」しかなかった。苦しいことばかりで胸が押し潰されそうなときも、とにかく何かを書いていた。書くことで、どうにかなろうと必死だった。どこか遠くに消えてしまいたくて仕方がなかったときも、そんな遠くに行く度胸はなかったのでずっと書いていた。
そんなときに書いた小説のプリントアウトが実家の本棚から発掘された。もうどこにもデータが残っていないのでこれはいかんと思い、残す意味合いも込めて清書してみることにした。
いつも読んでくださってありがとうございます!頑張ります!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!転勤族は絶対に大変だと思う
主人公の内面の繊細さと久野くんという存在に抱く淡い憧れや孤独が美しく静かに描かれていて、それが物語に何とも言えない淡い光を差し込んでいるような印象でした。
誰にも届かない想いと、それでも忘れたくない記憶。
その切なさが雨や夕日の情景と絶妙に溶け合い、この物語の情景は、
とても美しい景色として私の脳内で自動的に書き換えられました。実際がどうであったとしても、私の中では非常に美しくなりました。
加えて、「存在しなかったかもしれない誰か」を想い続ける尊さは、推し活に通じるものがあるような気が私はしました。
度重なる転校、大変でしたね。
転勤族、きついと思います。