第2話無言のペルセウス
長編書くの大好きだけど短編が書けないわけじゃないぞう✨ということも主張しておきたかったので一つ上げておきました。
どこが?と言われると説明難しくて困るんですが、私の大好きな海外捜査ドラマのテンポ感を意識して書いた作品です。大丈夫私の中では120分でまとまった海外捜査ドラマの感じすごく出てる。
これはこれで完成してますし、この状態で気に入ってますけど、
ただ一つ言いたいのは、やはり私はこういうの書いてると、
【カイルの新人時代】とか、
【エバンの新人時代】とか、
すごくすごく気になるし、書きたくなりますよ。
時間圧縮してこういう形式で、まとめることは私も可能ですが、
本当は実際に時間圧縮した部分も圧縮しないで描くことの方が、私個人としては好みなのです。
全て語らずとも、キャラの伝えることは出来ます。
この人のことが大切だったんだなあとか。
どんなに悲しかったのかなあとか。
人間の想像力と、文章力が組めば、全て語らずとも語ってない部分を想像させ伝えることは出来る。そしてそれもすごく素敵なことだと私も思うんですが、
なんというかな……。
私が拘っているのは本当に細かい細かい部分なんだと思う。
いつ、何が起こったとかでさえない。
新人時代のカイルがどうやってアッシュに会って、会った時どう思ったか。どんな言葉をかけてもらったのか、この言葉も、意味ある重要な言葉だけではなく、例えばすごくカイルが落ち込んだけどなんとか乗り越えた次の日、出勤した時にアッシュと会った時に「よう、おはよう」ってアッシュから掛けられた、全く重要じゃない、些細な基本的な言葉だって、集まれば、私はとてもとても意味があると思っているので、私が「全て書きたい。魅力的だから」と言うのは、そういう部分に非常に価値を見出しているからなんです。
時間圧縮すると、要約してそういう積み重ねがあったのだろう、と表現することは出来るけど、一日一日の彼らの細かいやり取りまでは、目に見える形で描けない。
あったのだろうと読んでる人に想像させることは出来るけど。
それが非常に私には勿体ないことに思えるんですよね。
エバンがどんなにアッシュを慕っていたかを詳細に描けば描くほど、
それがアッシュに伝わる様に読者にも伝わって、些細な日常のやり取りから、彼らを捉えられるようになる。書けば書くほど、色濃く。
そうすることで、アッシュの現在の感情が鮮烈に浮かび上がる。
確かに、書かずとも鮮烈な色は出せます。そう描くことが短編を描く力量なんだろうなと私は思っているので。
長編を30話書いた末に浮かび上がる鮮烈な色を、
短編の30000字でも出せる人は出して来ます。
色としては同じでも、短編の方は雷のように不意にその色まで浮かび上がってくるため、より印象的で魅力的に見えることもあるし。
要するに表現方法の違いなんですよね。
ですが、私が好むのは手法として、長編30話書いた末に浮かび上がってくる色の方なのかなあと、自分ではそう思っています。
しかし、表現方法が違うだけで同じ色が出たとしても、
読者としての印象の受け方は変わる場合があるのかも。
私は読者としても長編を好みます。それが「この時どんなやりとりがこの人たちにあったんだろう?」と考える動作であり、そこをかなり考えることが好きな人が、長編書くことが好きだったり、長編を読むことが好きな人なのかなあ。
ということで、自分が書いても【カイルの新人時代】とかとてもとても気になるしこういう短編を書いても結局書いてない詳細の部分が自分で気になり、書きたくなるし読みたくなる性があるのが長編書きなのですが、
だからといって好きなのは長編だけど短編書けないわけではないぞう✨ということを一度主張したかったので置いておきます😊
キャッチコピーは
本文でカイルが空を指して言葉に出さずアッシュに伝えて来た言葉を。
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