私事ですが、コロナの時は、お年寄りの迷子の放送や夜中に救急車のサイレンを聞くことが頻々にあって、気がついてみると、今は一切なくなって静かです。施設にお入りになられたりしたせいなのかなあ。救急車も放送も近在に住んでいた方なんだろうけど、いなくなったのかどうなったのかわからないまま。ただ、静かになったことが妙に奇妙に感じられたりして変な気持ちになったんですよね。なんだかそういう気持ちとリンクして怖く読めました。
「死者が歩く日を告げる廃村の天気予報」この設定だけで、もう心をワシ掴みにされました。探索パートは臨場感に溢れ、読んでいるこちらまで迷いこんでしまいそう。ホラー好きなら必読の一作です。