真のダンサーって……

冒頭から、主人公が悩みというか、なにかをかかえている気配がありありと伝わってきて、一体この人に何があったのだろう……と、スクロールする手が止まりませんでした。

だんだん明らかになっていくヒロインの過去、いつのまにか巻き込まれていた事件、そして新たなステージ。

小さい舞台でも、小道具に頼らずその身ひとつで踊る二人こそ、きっと『真のダンサー』なのでしょう。挫折を味わったからこそ見える希望を、感じさせてくれるお話でした。

私は「白鳥の湖」をあまり知らなかったので、登場キャラクターの名前を調べながら読ませていただきました。詳しい方なら、よりこのお話の世界観に浸れると思います。

この度は読ませていただき、ありがとうございました。