06:何処へなりと
恒星系転移に先行して反転しターゲットのブラックホールから全速力で離れながら、
初めて優しくしてくれた人。化け物だった自分に名前をくれた人だ。今はこの船の船長クムに転生している。あの夜、現れた仙に告げた願いは聞き届けられた。
再び
ただ、会いたかった。
あまりにも大きな術を終えた反動か、これほど側にいるからなのか、全ての記憶が蘇ってくる。そして今、
覚えていなくとも構わない。無事ならそれでいい。
そう思った時、あの懐かしい声が降ってくる。
「
ああ。
「……我の名は
指が唇を止めた。
「お前の名は
生ける毒などではない。
「教えてくれ、
すると
「これ以上は何も要らぬ。我の身には余るほどのものを、既に受け取った」
もう二度と離れずにいられる。たとえ矢を射掛けられても火を放たれても、打ち勝つだけの力がある。
「また死んでも一緒にいられるか?」
いつまでも、と心を込めて
「ここに辿り着くため、我は仙の位を得た。無限の
「……ああ。それだけが望みだ」
遥か彼方のひとつの
〈了〉
無限仙姫の壊星 鍋島小骨 @alphecca_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます